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ハンドメイドの委託販売で何を売る?知っておきたいメリットとデメリットについて

ハンドメイドの委託販売って、なんだか楽しそうですよね。

自分の作品をおしゃれな雑貨屋さんに置いてもらえて、お客さんがそれを手に取って気に入ってくれて買ってくれる・・・。

考えただけでワクワクしてしまいます。

でも、委託販売って思っているより大変です。結構大変です。

この記事では、委託販売を約10年続けた私が「委託販売のメリット・デメリット」について詳しく書いています。

ハンドメイドの委託販売をするメリット

メリット

①作品を直接手に取って見てもらえるので、作品の良さを感じてもらいやすい。
②お店が既に人気店の場合、売れるチャンスが高い。
③委託先のイベントに誘ってもらえたり、活動の幅が広がる。
④作家としての知名度を上げることが出来る。
⑤パソコンやスマホを使わない人が買ってくれる。

作品を直接手に取ってもらえる

ネット販売と違い、作品を直接見て触ってもらえるので、より作品の良が伝わりファンになってもらえる可能性も高いと言えます。逆に雑に作っているとそれも伝わってしまいます。

また、「こんなバックでもう少しサイズが大きければ欲しいのに」などという意見も聞けたりして、作品作りの参考になったりします。

作った人を目の前にするとなかなか言えないものですが、いないと結構本音を言ってくれます。それを委託先のオーナーさんから聞くことが出来ればものすごいリアルな市場調査が出来るのです。

こういう生の声ってなかなか耳に入ってこないので、それをを聞けるって貴重ですよね。売れる作品を作るためにすっごく重要で、役立ちます。

お店が既に人気店の場合、売れるチャンスが高い

委託先が例えばすごく知名度のあるお店だった場合、初心者でも売れる可能性があります。

特に人気のハンドメイドショップの場合は、オーナーさんの売り方が上手いので、作品を魅力的に見せたり、お客様に上手に商品をアピールしてくれます。

販売のプロであるオーナーさんの力を借りれるところがメリットですね。そういう人気のハンドメイドショップは、オーナーさんを慕ってお店に来る人も多いです。

また、オーダー会など作家のためのイベントなども積極的にやっているお店もあるので、作家としての知名度を上げたり、ファンになってもらえるチャンスもあります!

イベントに誘ってもらえたり、活動の幅が広がる

委託先には商品を納品に行く必要があります。遠方なら郵送という方法もありますが、近くなら自分で納品に行きますよね。

そうすると、そこでオーナーさんやお客さんとお話したり、作家さんと知り合いになったり、どんどん人脈が広がっていきます。そうすると思わぬようなオーダーが入ったり、イベント出店のお誘いがあったりします。

私も、スーパーの一角で委託販売をさせてもらっていた時、私の作品を見て下さったお客様からバックのオーダーをもらったり、販売していたのはポーチなどの小物だっだのですがなぜか洋服のオーダーが入ったり。

田舎の小さなスーパーの一角で、ひっそりと販売していただけでも、活動の幅がどんどん広がっていったのです。

作家としての知名度が上がる

委託販売をしていると、少しずつ作家としての知名度も上がっていきます。

他のハンドメイドのイベントに出店した時でも、「もしかして○○(委託先のお店)にも出しておられますか?」と声をかけられたり。

自分で思っているより、作品を見てくれる人がいて、作家名も覚えてくれてたりするので作家としてはうれしい限りです。

また逆に、イベントでも「どこかに作品出しておられますか?」と聞かれれば「○○(委託先のお店)に出してますよ」と言えますよね。そうすることで自分の作品を目にしてもらえる場所が増えてくというメリットがあります。

パソコンやスマホを使わない人が買ってくれる

パソコンやスマホをしない人、例えば60~70代位の方が、自分の為、孫の為に買ってくださったりします。また、パソコンやスマホはするけど、ハンドメイドサイトやフリマサイトもSNSもしないという人。そういう方も結構いるんです。

なので、一見売れなさそうなスーパーの一角でハンドメイド品が売れるんです。楽しみにしてくださる方がいるんですよね。

ハンドメイドの委託販売をするデメリット

デメリット

①プライスタグ付け、納品などの手間がかかる。
②委託先のオーナーさんとのコミュニケーションが面倒。
③手数料が20%から40%かかる。
④毎月必ず何品出品などの縛りがあることも。
⑤店によっては作品のジャンル指定をされることも。

手間がかかる

委託販売はハンドメイドサイトやSNSで販売する時とはまた違った手間ががかかります。

プライスタグ付けも、すぐ出来そうに思うかもしれませんが結構時間がかかるものです。その他、委託先のルールに従って納品書に記入したり、納品にも行かないといけません。

なかなか時間が取れない、忙しい人にはちょっと大変かもしれません。

委託先のオーナーさんとのコミュニケーションが面倒

委託先のオーナーさんとのやりとりが苦痛だという人。こういう人も結構います。

委託販売は本当に、オーナーさんによってかなり違いますので、ここは本当に慎重に見極めてほしいです。

オーナーさんと気が合わない、やり方が合わないとなるとしんどいです。

しんどいと、「委託をやめます」って言い出すのもつらくなってしまいます。

まず、委託販売をする時の条件などをしっかりオーナーさんから聞いて、ちゃんと納得してから決めましょう。

手数料が20%~40%かかる

委託販売の手数料は一般的に販売価格の20~30%くらいだと思います。立地条件の良い人気のお店だと40%以上というところもあるようです!

ハンドメイドサイトやフリマサイトに比べたら、高いです。インスタなどで直接やり取りをすれば手数料は0円ですので、利益としてはかなり違ってきますよね。

また、委託先によっては家賃として1,000円~3,000円程度かかる場合もあります。お店のどの棚に商品を置くかで変わってくることが多く、一番お客さんの目に留まりやすい棚の一番上などの場所は高く、目に留まりにくい棚の下の方だと安くなります。

毎月何品出品なとの縛りがあることも

サイトでの販売は、自由です。出品してもしなくても、誰にも迷惑はかけません。

でも委託販売では、毎月、あるいは2か月毎に何作品納品するなど契約があることがほとんどです。のんびりしてるオーナーさんは「いつでも、いくつでもいいよ」と言ってくださる方もいますが、さすがに何か月も納品がないと迷惑をかけてしましますよね。

そのへんがプレッシャーではありますね。

縛られたくない、定期的には作る自信がないという方には向いてないかもしれません。

作品のジャンルを指定されることも

例えば、お店がメルヘンチックなアイテムを扱っているのに、納品する作品がメンズライクなものだったらおかしいですよね。それぐらいは誰でも分かりますが、お店によっては細かく指示をされたり、作品のダメ出しをされるところもあるそうです。

それで、「よし、もっとお店に合った作品を作ろう!」と思えればいいですが、そうでなければしんどいです。

ある程度は、自分の好きなように作れた方が私はいいと思います。自分の良さを引き出してくれるならいいですけどね・・・。

どちらかというと、納品した商品を「素敵ですね!」とほめてくれるオーナーさんの方が、作家さんの良さが伸びると思います。

委託販売では何を売ったらいい?

ハンドメイド作品を委託販売する場合は、売るものは少し限定されます。

それは「あまり大きな作品は置いてもらえない」という事です。

ほとんどの場合、場所が限られているからです。

作家ごとに作品を置くスペースが決まっていたり、決まっていないとしても他の作家さんの作品も並べないといけないので場所をすごく取るような大きなものは置けません。

よほど広々としたお店で、「作品数が足りない!」というお店なら別ですが、委託販売で売るものは布小物・アクセサリー・小さめのトートバッグなどになるでしょう。

そして売れやすいのもそういった小さいもので、価格も1,000円前後のものです。

また、委託先の他の作家さんがどんな作品を置いているのか?客層はどんな人たちなのかを調べて、客層に合った作品を作ること、他の作家さんと作風が被らないようにするのも大事です。

委託販売あるあるで、同じ生地を使った作品があちらこちらに置いてある。または同じようなデザインの作品ばかり並んでいる。という状況です。

こうなるとお店としても面白くありませんし、売れる可能性も低くなります。

他の作家さんが作っていないジャンルのものを作る方が売れる可能性が高いです。

また、大きいものは置いてもらえない、価格は1,000円前後と書きましたが、大きい作品を高額で販売する方法もあります。

それは「オーダー会」というものを実施するのです。

委託先によっては出来ない場合もありますが、ハンドメイド作品を扱う多くのお店は「オーダー会」というイベントを結構やっています。

日時を決めて、「この日の何時から何時まで○○作家さんのオーダー会をやります」と告知してもらい、そこでオーダーを受けるのです。

そうすれば、大きい作品や高額な作品でも、直接お客さんにお渡しすることが出来るので問題なく販売できます。

実際に私が委託していたお店ではしょっちゅうオーダー会をやっていて、羊毛フェルト作家さんがお客さんのペット(犬とか猫とか)の写真を見てそっくりに作り、ショーケースに入れてお届けするというもので、一つ数万円という価格でしたがすごく人気でした。

メリット・デメリットを知って自分に合った方法で販売しよう

ハンドメイドの委託販売のメリット・デメリットについて書かせていただきました。

どんな販売方法でも、メリット・デメリットはあります。これは絶対やめた方がいいと周りが言っていても、自分には合っている場合もありますのでぜひ自分が楽しんで続けられる方法で試してみてください。

私は委託販売を10年くらい続けていましたが、委託先のオーナーさんがとてもやさしい方だったのでのんびりと続けられた感じです。

「毎月絶対納品してね!」とか、「今度クリスマスのイベントするからクリスマス関連の商品をいつまでに作ってね!」とか、一度も言われたことはありません。

何か月も納品できなかったこともありますが、「大丈夫ですよ、作れるときにまたお願いしますね。」と言ってもらえました。

でも、本当は何か月も納品出来ないのはやっぱりオーナーさんに迷惑も掛かるし失礼だと思うので、忙しくてしばらく納品出来ないのならいったんやめるべきだと思います。

(オーナーさん本当にごめんなさい…)

まずは無理のない範囲でいろいろと挑戦してみてくださいね。

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