「ニードルパンチ」は2019年9月頃からヨーロッパで人気が出たのがきっかけで、その後日本にも上陸し、じわじわと知名度と人気を広げています。
「ニードルパンチ」と言ったり、「パンチニードル」と言ったりしますが、どちらが正しいのかは分かりません。
海外からのブームに乗ってやってきたハンドメイドと言えば、オランダから来たズパゲッティがありますね。
ズパゲッティは一時期糸が買えないくらいにブームになりましたが、今では落ち着きましたね。でも、今でもファンは多く、関連本も新しいものがどんどん発売されています。
ニードルパンチも、ほんとにじわじわですけど、やってる人、やりたいと言っている人が増えてきている印象です。
では、そんなまだまだ新しいニードルパンチについて詳しく見ていきましょう。

目次
ニードルパンチとは?
ニードルパンチとは、専用の針(ニードル)に毛糸を通して、布にプスプスと絵を描くように刺繍していく技法です。
「絵を描くように」とか「塗り絵をするように」と表現されています。
普通の刺繍だと針に糸を通し、布の表側に針を刺して裏側から針を抜いて刺繍していきますよね。そうではなく針は布から引き抜かず、針先だけを布の表側からプスプス刺すだけです。裏側から針を抜き出しません。
イメージするなら、布にただ針で穴を開けているだけ。その針に糸がくっついているだけです。
初心者にも分かりやすく説明されている動画がありましたので、参考にしてみて下さい↓
ニードルパンチの技法を見た時に、ハンドメイド好きな方は「あ!これってあれと一緒じゃん!」て思った方もいると思います。
そう、日本の伝統手工芸の「文化刺繍」と同じ技法なのです。
正確には全く同じではないのですが、糸の刺し方などはほぼ同じです。
ちょっと昔に流行った刺繍、というイメージがあるので若い方はあまり見たことも聞いたこともないかもしれませんが、今でも根強いファンがいる文化刺繍。
私も一時期ハマってユザワヤでキットを買って作っていました。文化刺繍経験者なら、ニードルパンチはお手の物でしょう。
文化刺繍も専用の針を使います。
一番の違いは、文化刺繍は糸が細くてしかも縮れているため、引っかかりやすく、実用品には向きません。なので絵のように飾っておくことしか出来ませんが、
ニードルパンチは、カーペットにしたり、ブローチにしたり、バックのアクセントにしたり、実用品にも使えるのが特徴です。
それが今の人の心をつかんでいる理由のひとつかなぁと思います。
ニードルパンチと名前が似ているもので「ニードルポイント」と呼ばれるものがあり、間違えやすいのですがこれは全く別物です。
こちらは、専用のメッシュ生地に刺繍をしていく技法です。
ニードルポイントはフェリシモでキットの販売をしていて、やり方も紹介されています。↓
そしてもう一つ、「フリーステッチングニードル」と呼ばれるものもありますが、これは二ードルパンチの糸が細いバージョンといったところです。
糸が細い分、細かい柄を表現できるのが特徴です。
こちら、買っちゃいました↓
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インスタで人気!ニードルパンチで作るカーペットやラグが素敵すぎる!
ミンネでの「ニードルパンチ」の出品数はまだ170件程度です!(2019年9月現在)
※2020年12月現在の出品数は約270件です。
ですが流行に敏感なインスタグラマーの中では既に投稿が6,000件以上あります。
※2020年12月現在は約9,200件です!(すごい増えましたね…びっくり)
注目されていることには間違いないですね。
ニードルパンチでこんなに素敵な作品が作れます!
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カーペットやラグのように大きなもの以外にも、ブローチ、コサージュ、ピアスなど、工夫次第でいろいろなものが作れます。
ニードルパンチは工程が簡単なので、小さなものなら短時間で完成させることが出来るところが初心者さんにもおすすめ出来るポイントです。
ただ、専用の針(ニードル)は最初は必ず購入しないといけないので、まずはすぐに始められるニードル付のキットもおすすめです。
はじめてのパンチニードル↓
(一時期は売り切れが続出した人気のキットです。)
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こちらの本、ついにゲットしました!
というのも、ニードルパンチを始めようと思ってまず専用ニードルを買おうとしたのですが、結構高いんですよね。
ニードルだけでも1,760円とかして、送料も入れたら結構なお値段になります。
そうなると糸や糸通し針もついて、作り方の冊子まで付いてるキットの方が断然お得じゃない!?
という事で、購入しました。これ、買って正解でしたよ。
フェリシモのパンチニードルキットがおすすめ
先ほど紹介した「初めてのパンチニードル」のキットは、初めの一歩という感じで、ブローチが作れるのですが糸の色も一色だし、少し物足りなさを感じるのは否めません。
(作り方の冊子には、素敵な作品の作り方は載っていますけどね)
ニードルパンチのキットはまだ販売されている数が少ないのですが、中でもフェリシモは北欧っぽいデザインの作品が作れておすすめです!↓
ちなみにフェリシモでも専用ニードルと専用枠を購入することが出来ます。
専用枠は税込みで3,080円します。高いですね…。
楽天でも値段は同じだったので、私はフェリシモで買いました。他の物も買えば送料はかかりませんからね。
ニードルパンチを始めるには、最初にちょっとお金がかかるということですね。
まずは形から入ってしまう私は、もちろん全てを揃えましたよ(笑)
ニードルパンチの材料は100均でも買える?
最近は100均での手芸用品の扱いも、手芸店並みに充実してきているので、パンチニードルの材料も売ってないか調べてみましたが・・・。
ダイソー、セリアへ行くたびに売り場をチェックしていますが、残念ながら今だ販売はされていないようです。(2020年11月現在)
ダイソーもセリアも、手芸売り場はほぼ完ぺきに把握しているくらい、毎回隅々まで見ています。ですので新作が入ったらすぐに分かります。売り場での動きはかなり怪しいと思います(笑)
やはり、まだまだ新しい手芸なので、これからブームになって行けば取り扱いも始まるかもしれません。ですが、針は売っていませんが、刺繍の土台にする布や、毛糸は100均のものでも十分使えます。
なので針だけはきちんとしたものを購入し、材料は100均のもので練習するのもいいかもしれませんね。
たぶん100均で専用ニードルが販売されても、きちんとしたメーカーのものを使った方がいいと思います。
針のすべりとか使いやすさとか、全然違うと思うので。作業効率も変わって来ますのでね。
(編み棒も100均のものと、メーカ品とでは、使い勝手が全く違います。優秀な100均の道具もありますが、やっぱり道具選びは大事です。)
ヒルナンデスでも紹介され、注目度が上がっているニードルパンチ
2019年7月17日に放送された「ドケチ隊、ハンドメイド主婦に弟子入り」でニードルパンチが特集されていました。
松本明子さんのスリッパ1,300円
春日さんエコバック1,100円
片桐仁さんTシャツ1,900円
ラクマで販売しましたが、3つとも売れていませんでした。
教えていたハンドメイド作家さんの作るニードルパンチの作品はよく売れているようでしたので、やはりセンスとか、技術とか、作品の見せ方の違いでしょうか。
それから、スリッパとかトートバックとかのアイテム自体があまり売れ筋ではないので、もっと違うもの、例えばブローチとかヘアアクセとかにした方が良かったのではないかなぁと思ったりもしました。
ニードルパンチがまだ一般的に浸透していないという事もあったかもしれませんね。
あと、Tシャツにニードルパンチは、かわいいけど洗濯どうするの?着ているうちにほつれない?なんて心配になる人もいると思います。
実際はきちんと処理がしてあるので大丈夫のようですが、普通に買うには手が出しにくいんじゃないかなぁと思いました。
(市販品でニードルパンチで刺繍をしたTシャツやトレーナーを販売しているブランドもありますので、商品としてはありなんだと思いますが、ハンドメイドだと刺繍の処理はどうしても甘くなってしまいます。)
まだまだ人気は未知数のニードルパンチですが、やっている人が少ない今!始めるのがチャンスでもありますよ。素敵な作品を作ってくださいね!