フリーマーケット、蚤の市、マルシェなど、いろんなイベントが全国各地で毎日のように開催されていますよね。
私が住んでいるような田舎でも、毎日とは言わないけど毎週のようにあっちこっちで小さなイベントをしています。そういうイベントにハンドメイドのお店も当たり前のように出店するようになりました。
最近はフリマアプリで簡単に販売できるようになったので、リアルなフリーマーケットには参加しなくなった人も多いかもしれません。
でも、実際にお客様とコミュニケーションを取りながらフリーマーケットをするのって楽しいですよ~!
いわゆるハンドメイドだけのフリーマーケットというのは「手作り市」とか「ハンドメイドマルシェ」とか呼ばれ、ハンドメイド好きな人が集まるのでそれなり「ハンドメイド品を買いたい人」が集まることが予想されますよね。
ではなく、不用品を売りたい、安く買いたい、掘り出し物をゲットしたい人が集まるようなフリーマーケットにハンドメイドで出店したら、売れるのか?という話です。
ハンドメイドだけのイベントより、こういったイベントの方が規模が大きかったり、集客も多く見込めるので出店してみたくなりますよね。
私がそんな大規模フリーマーケットでハンドメイド品を販売してみて分かったことをお話しします!
大規模なフリーマーケットでは、たくさんの人にハンドメイド品を見てもらえるチャンス!
大きな会場で、出店数は100店近く。不用品から飲食店、ハンドメイド品などいろんなジャンルのお店が並ぶようなフリーマーケット。
ハンドメイドのみのフリーマーケットの客層は、ほぼ女性で、子供連れだったり、お父さんも一緒にファミリーで来ていたりという感じだと思いますが、そうではない普通のフリーマーケットの場合は客層が全然違ってきます。
男性の方も多いし、ハンドメイドに全く興味がない人、中には「ハンドメイドなんて嫌いだわ」なんてわざわざ言ってくる人までいます。
そんな中でハンドメイド品を販売するので、反応も様々。絶対にハンドメイドに興味なんかないでしょーと思うようないかつい男性が、わたしのかわいい系のバックなどをまじまじと見ていると、ドキドキします。
なんか言われるんじゃないか?ダメ出しされる?
でも、そういう人が買ってくれたりするんですよねー!子供のため?いやまさか自分のため?こちらもあえて聞かないので分かりませんが、逆に男性って女性とか子供に何かプレゼントで買いたいと思っても、女性向けのお店には一人では入りづらいとかあるのかなと。
だから意外とこういうフリーマーケットでさくっと買えるっていうのはいいのかもしれない、なんて思ったりしました。他にも、絶対にフリマアプリとかしてなさそうなおばあちゃんとかが買ってくれたりします。
そんな感じで、私がハンドメイド品を販売している委託ショップにも、ハンドメイドサイトにも、フリマアプリにも絶対にお客さんとして来そうにない人達に見てもらい、知ってもらい、買ってもらえるチャンスでもあるんです。
そしてそういう人に限ってその後ファンになってくれたりするんですよね。
また、ハンドメイドに興味もなくて、ハンドメイド品の相場も知らないような人は
「これで○○円?はぁ~?高すぎるわ!」とか
「これでもうちょっと大きいサイズないの?」とか
「こんなの同じようなのが○○で安く買えるわ」とか、
ハンドメイドのイベントに来るお客さんは絶対言わないような本音をづけづけと言ってくる人もいるので、それはそれで新鮮です(笑)。なるほどなぁ、そういう意見もあるのか、と勉強になることもありますよ!
フリーマーケットのでハンドメイドは売れるのか?
実際、この手のフリーマーケットでハンドメイド品を販売してみて分かったのは、
ハンドメイド品は、売れない。
さっきの話の流れからすると、売れそうな感じもしますが、実際は「売れにくい」んです。確かに、たくさんのお客様に見てもらえて、知ってもらえるチャンスではあります。その中で、次につながる「素敵な出会い」があるかもしれません。
でも、全体的にみると、どのハンドメイドブースも売れていない印象です。
ハンドメイドイベントなら大人気のお店だろうなと思えるよな、素敵な店構えであるほと、売れにくいです。
なぜかというと、この手のフリマに来ている人は「安くてお得なもの」「掘り出し物」「いかに値切って買えるか」というスタンスなのです。素敵なハンドメイド品を定価で買おうと思ってきている人はほとんどいないと思います。
ハンドメイド品も普通に値切ってくる人もいますからね。それもすごい割引率で(笑)
1,000円のポーチを「200円なら買うけど」とか。いやいや、1,000円でもだいぶ安いんですけどね~って感じです。「ハンドメイドなので値下げはしていないんですよ」と言うと「そんなん知らんわ」とか。
そういう感覚のお客様にハンドメイドの良さを伝えようっていうのも難しい話です。
やっぱり、ハンドメイド好きが集まるようなフリーマーケットの方が売れます。これは間違いないですね。
フリーマーケットで売れるのはこんな物!
もし、この手のフリーマーケットのでハンドメイドとして出店するなら、
・家に眠っている過去の自分のハンドメイド作品
・はぎれや資材をまとめて袋に入れて福袋として売る
・使わなくなった毛糸や手芸道具
こういうハンドメイド関連の物が結構売れます。そんなに激安にしなくても、売れます。
ハンドメイドをしていると、作品ってどんどん増えますよね。試作品もだし、売れ残ったものや、過去の作品。もう売ることはないような作品も、「B級品」として「少々難あり」と説明を上で安く売るんです。
ハンドメイドサイトなどではこういう物を売るとトラブルにもなりかねないのでやめた方がいいですが、リアルフリーマーケットならOKです。実際にお客様にその商品を見てもらい、説明して、納得して買っていただければ問題ないです。
ただ、これをする場合はいつも使っている作家名やブラント名はわざわざ出すのはやめましょう。その情報はお客様も求めていないだろうし、ブランドのイメージダウンにもなりかねませんからね。
売れ残りや過去の作品を安売りするなんて、プライドが許さない!そんなことはしたくない!と思う人や、少しでも気にする人にはおすすめしませんよ。
また、はぎれやもう使わなくなったレース、ボタン、パーツなどの資材をまとめて福袋にすると売れます!
これも、ハンドメイドサイトなどでは福袋が禁止されていたり、規定があったり、トラブルになる可能性もありますが、リアルフリマならOK!しかも「福袋」ってみんな好きですよね?福袋といえども、袋は透明なものにするなどして中身が見えるようにして、「こんなにたくさん入っていてお得ですよ」というのをアピールするといいです。
家にある材料も減ってすっきりするし一石二鳥です!
使わなくなった毛糸や道具なども同じですが、そいういうものって家に眠っていませんか?
そして毛糸とか道具って、結構かさばるものもあるのでサイトでは売りにくかったりするんです。それは、送料が高くつくから。
毛糸もまとめて梱包すると、重さはさほどなくてもサイズが大きくなってしまい、その分送料も高くなります。
また、道具などは劣化の状態とかはやはり実際に手に取って見て納得してもらってから買ってもらた方がいいので、リアルフリマの方がおすすめです。
ということで、私は何度かこのようなフリーマーケットでハンドメイド品を販売してきましたが、「クオリティの高い、世界に一つだけのもの」を求めているお客様はほぼいない、ということが分かりました。
もちろん、中にはハンドメイドが好きなお客様もいらっしゃるので、売れることもありますが、ハンドメイド品をがっつり売りたいなら、やっぱりハンドメイドのフリーマーケット、イベントに参加するべきですね。
そして、ハンドメイドに関するもの、はぎれや道具、かさばる物、サイトでは売りにくいようなものをこういったフリマで売る。という風に分けて販売するといいと思いますよ。
逆にハンドメイドのフリーマーケットではこういうものは売りにくいですもんね。
ぜひ、参考にしてみて下さいね