大好きなハンドメイドで稼げるなんて夢のよう。
好きなものを作って、それを誰かが気に入ってくれて、買ってくれるなんて幸せ!
そんな気持ちでハンドメイド販売を始めた方も多いのではないでしょうか。
だけど、いざ始めてみると「あれ、思ったより売れない・・・」
好きなことをしているはずなのに、なんだか辛くなってきた。
作っても売れないし、めんどくさくなってきた。
そうやって、ハンドメイド販売を辞めてしまう人がたくさんいます。
いくら自分が楽しく作っても、買ってくれる人がいなければ次第に楽しくなくなるのは当然です。販売をするからには、「売れる」ことでしか喜びは味わえないのです。
世の中のハンドメイド作家は、8割以上が売れていないそうですよ。なぜ、そんなに売れない作家が多いのでしょう。
私の周りでも、ハンドメイド販売を始めたけど、すぐに辞めてしまう人がたくさんいます。子供さんが小さかったり、仕事が忙しかったり、色々な事情があるとは思いますが、結局はそれを「売れない理由」にしているだけのような気がします。
私も一時、全くハンドメイドが出来ない時期がありました。
子供の事、仕事の事、家庭の事でハンドメイドをする余裕なんて全くなかったのです。
「今は忙しいから無理だけど、余裕が出来たらまた始めよう」
と自分に言い聞かせていました。だけど、「余裕が出来たら」って言ってたら、永遠に出来ない、という事にある時気づきました。
だって、この先も子育ては続くし、仕事も続けるし、余裕が出来るときなんてないです。
という事は、「今、やるしかない」「今やらなくていつやるの」という聞いたことのあるフレーズで思い立ち、「やりたいと思っている時にやらないと人生終わってしまう」という気持ちでハンドメイドに取り組みました。
すると、余裕がない、時間がないと思っていたけど、「時間は自分でいくらでも作ることが出来た」んです。朝、ちょっと早起きしたり、仕事の休憩時間にちょっと時間を取ったり。TVを観ていた時間を当てたり。いくらでも自分次第で時間を作ることが出来ました。
忙しい主婦が時間を確保するためにおすすめの方法はこちら↓
売れないハンドメイド作家は、多くの人が「作品を作ることが出来ない」という事が根底にあるような気がします。
いずれにせよ、売れない理由が必ずあるはずです。
では、その理由について考えてみましょう。
なぜ、売れないハンドメイド作家が多いのか?
ハンドメイド作家は主婦が大半を占めているのはないでしょうか。
もちろん、学生だったり、独身だったり、男性だったり、色んな肩書のハンドメイド作家さんもいらっしゃいますが、多くの人が主婦、しかも子育て中という方が多いのではないでしょうか。
学生や独身の方なら、「ハンドメイドで稼ごう!」と思えばそれだけに集中して取り組むことが出来るでしょう。もちろん勉強や仕事はありますが、それ以外の時間は全てハンドメイドに費やそうと思えば出来ますよね。
その分商品もたくさん作れるだろうし、商品に対するマーケティングや戦略も、じっくりと時間もかけれるし、それで食べていこうと思えば相当の努力をするでしょう。
ですが、主婦は違います。自分の時間は自分で作ることは出来ると言いましたが、学生や独身の方に比べたら、ハンドメイドに使える時間は大幅に違います。休みの日だからと言ってハンドメイドの時間がたくさん取れるかと言ったらそうではないでしょう。
子供の行事、習い事、そして子供たちと一緒に過ごす時間も大事。子供がいれば逆に休みの日は何にも出来ないことがほとんどではないでしょうか。
そして、主婦が副業でやろうとしているモチベーションと、夢に向かって取り組んでいる学生のモチベーションとでは、かなり違いがあると思います。
主婦は、売れたら嬉しいけど、売れなくても生活は今の現状できているから大丈夫。くらいの感覚です。リスクがないのは主婦にとってはいいことですが、その分気持ちがゆるいという事も言えます。
そう、売れない作家が多い理由は、「モチベーションの低いハンドメイド作家が多いこと」だと思います。
モチベーションが低いと、「忙しいから」作ることを諦めてしまうんです。
「売れたい」「なんで売れないんだろう」といいつつ、「今は忙しいから売れなくても当たり前」「本気になれば、いつでも稼げる」というモチベーションなので、売れるためにどうしたらいいかとか全く考えない。「今、やろうとしない」。
ただ、自分の好きなものを作って、たまたま気に入ってもらえる人に出会えるのを待っているのです。
大好きなハンドメイドで、2~3万でも安定して稼げるようになりたい!と本気で思う人しか、売れないし、続かないってことです。
売れない作家の特徴は?
具体的に、売れない作家にはどんな特徴があるのか考えてみました。自分も全く売れなかった時期があるのでそれも考えつつ思ったのは、
・ターゲットが絞られていない
・価格が安すぎる・高すぎる
・自分が好きなものを作っている
・仕入れや売上などの管理をしていない
・クオリティが低い
では、ひとつづつ見ていきますね。
ターゲットが絞られていない
あなたの作品(商品)は、誰に向けて作っている商品ですか?
それを聞かれてすぐに答えられますか?
その作品について熱く語れますか?
もし、それが出来ないようならターゲットを全く意識していないということになります。
ただ何の気なしに、なんとなくかわいいから。誰かの心に刺さればいいなぁ。
それでは誰の心にも刺さらないでしょう。
ターゲットを決めるのは、すごく重要です。もしかしたら、作るのが上手い下手より重要かもしれません。
ターゲットを決めるときは、「どんな人がどういう時に使って、それを使うとどんな未来が待っているか」という風に、具体的に考えます。
例えば、母子手帳ケースを作ろうと思った時、
・20代の若いママさんで、田舎に住んでいる。
・おしゃれが大好きで、母子手帳ケースも人とは違う、周りからぱっと目を引くようなものを持ちたい。
・かわいいけど色味は紺色なども使用した「大人かわいい」デザインのものを探しているが、市販のものでは見つからない。
・そんなママさんが、持っているだけで気分が上がって、友達に自慢できるような母子手帳ケース。
・好きなブランドはニコアンド、フランシュリッペ、ジェラートピケ。
これぐらい具体的に考えます。好きな雑誌や、どんな家に住んでいるかなども想像するとされにどんな商品を作ったらいいのかが見えてきます。
万人受けするものは作らなくていいんです。それは、100均や、ユニクロなどが作っています。たくさんの人に受け入れられようとすると、ハンドメイドでは売れません。結局は誰の心にも届かないのです。
たった一人に届くもの。こんなの探してた!と思われる商品を作るために、ターゲットを決めるのはすごく大事な事なのです。
価格が安すぎる・高すぎる
どんなにいい商品でも、価格設定を間違うと売れない商品になってしまします。
価格設定についての詳しく書いている記事はこちら↓
自分が好きなものを作っている
ハンドメイド販売をするなら、「自分が好きなもの」ではなく「需要のあるもの」を作らないといけません。
自分が好きなものを作ってそれがバンバン売れればそれが一番いいとは思いますが、実際はなかなか難しいでしょう。今、売れていない人は「商品がひとりよがりになっていないか」を見直してみて下さい。
需要のあるものの中で、あなたらしさを出すために好きなものとか、得意なことを盛り込んでいく感じにするのがいいと思います。でないと、需要があっても好きではないことばかりしないといけなくなると、絶対に続きませんから。
仕入れや売り上げなどの管理をしていない
月にどれくらい仕入れをして、売り上げはこれ、利益はこれだけ、というのを全く管理していない人も、結構いるのが主婦ハンドメイド作家の現実です。
でも、これをしないとどれくらい自分はハンドメイドで稼げているかを正確に知ることは出来ません。
ありがちなのは、気になる資材をどんどん購入して(今安いからまとめて買っておこう)(これ、かわいいから何かの作品に使えるかも、買っておこう)、売るほど資材を持っている人。
※ついつい、買っちゃう気持ちは痛いほど分かります・・・。
商品が売れても、仕入れが多すぎたら利益にはなっていないことに気付いていません。
ハンドメイド販売で少しずつでも毎月確実に売れるようになりたいのであれば、まずは仕入れた金額と売れた時の利益だけでもいいので、ノートなどに書いて管理することから始めてみましょう。
クオリティが低い
クオリティが低いのは、ハンドメイド作家として致命的です。クオリティが低いと、絶対に売れません。
ハンドメイドがブームになり、購入者の目も肥えてきています。
たくさんいるハンドメイド作家の中でも、クオリティが高い人と低い人の差がすっごくあるなぁと思います。作家として活動を始めた最初の頃はクオリティが低くても、だんだんと技術もセンスも磨かれて上達していく人もいれば、全く努力をしないで「自分は上手い」と思いこんでいる人。
「自分は上手い」と思っている人は、結局成長しないですよね。
「美人は努力しないから劣化が早い」って言うのと同じです。(もちろん努力している美人さんもたくさんいますが)
一度人気が出た商品でも、もっといいものを作ろうと努力をすること。
他の人の作品もたくさん見てみて、自分のクオリティはどうなのかを客観的に見てみること。
常に最高の作品が作れるように、ひとつひとつを丁寧に作ることはもちろん、常に成長することを意識して行きたいですね。
売れない時期っていつ?
ハンドメイドにも売れない時期というのがあります。
一般的にものが売れにくいとされる2月、8月はハンドメイドも売れにくいですが、ジャンルによって売れる時期、売れない時期は違ってきます。
例えば入学入園グッズなら、1月~4月くらいが売れる時期なので、逆に5月~12月までは売れにくい時期になります。
基本的には、売れる時期というのは週末、連休前、年末年始など、人がお金を使いたくなる、使うことが増える時期なので、逆に週初めの月曜日、連休後、年明けなどはどこも売上が落ちる時期ではあります。
売れる時期があれば売れない時期があるのは当たり前ですから、売れないのは時期のせいかもしれません。落ち込むよりも、自分の商品の動向をチェックし、戦略を練ることが大事です。
なので、ハンドメイド販売をするなら、ひとつのジャンルではなく複数のジャンルで季節に合わせて販売するものを変えたり、または同じジャンルでも季節を意識したものに変えていくことが大事なんです。
値下げはするべきか、しないでおくべきか
どうしても売れなかったもの、在庫が増えてしまったもの、これは値下げして販売した方がいいのか?
ひとつ言えることは、値下げばかりしていると「値下げした時しか買ってくれない」という状況が起こるという事。
この作家さんは、時期が来たら値下げしてくれるから、それまで待っておこう。
こうなってしまうと、なかなか正規の値段で売れることが難しくなります。
一番いいのは、値下げを一切しないとこ。そうすることであなたのブランドとしての価値は高まります。
某人気のリバティを専門に扱ったハンドメイドのお店では、一切値下げもしないし、セールもしません。それでもリピーターが多い人気のお店です。お店は洗練されたイメージで、とっても素敵です。
もし、セールを頻繁にしていたら、お店のイメージも違っているでしょう。
でも、もし値下げをして売りたいなら一部の商品だけ。しかも期間限定でせいぜい20%OFFくらいまでにしておいた方がいいと思います。
本当にあなたの作品が欲しいと思ってくれる人なら、値下げしなくても買ってくれます。値下げしたら買うという人は、本当はそこまで欲しくないんだと思います。
という事で、ハンドメイド販売で売れないなぁと思ったらこれらの事をチェックしてみましょう。売れるハンドメイド作家になるために少しでもお役に立てれば嬉しいです。
本当に売れたいと思っているか?モチベーションは高く持っているか?
ターゲットは明確か?
価格設定は適正か?
ひとりよがりの作品になっていないか?
利益を把握できているか?
クオリティをあげる努力をしているか?
売れる時期に売れるものを販売できているか?
値下げばかりしている安いハンドメイド作家になっていないか?