ハンドメイドが好きな人にとって、作る作業はとても楽しい時間です。
こんな楽しいことをして、それが仕事になるならこんな幸せな事はないですよね。
でも、好きな事でも「仕事にしたい」または「今の仕事を続けながら副業としてちゃんと稼ぎたい」なら、少し考え方を変える必要があります。ただただ、自分が好きな物を作っても、いくつかは売れるかもしれませんが売れ続けることは難しいでしょう。
逆に、「売れること」ばかり重視して、好きでもない作業を続けていれば、いつか作ることが嫌になるでしょう。
ハンドメイド販売をする人が増え、簡単には売れない時代です。
だからこそ、好きなことと、求められていることのバランスが大事だと思います。
自分の好きなこと(得意なこと)と、嫌いなこと(苦手なこと)を明確にしよう
ハンドメイドのジャンルは、様々です。あなたは、何を作っている時が一番楽しいですか?あるいはどんな作業が好きですか?
逆に嫌いなパターンも同じように考えてみて下さい。
私の場合は、ポーチやバックなどのどちらかというと小物を作っている時が一番楽しいです。そしてミシンやかぎ針で編む作業が好きです。
そして、嫌いなのは大きなバックや、厚手の生地を使うものを作る事です。(単純に作るのが大変、時間がかかるから)
そして、布の裁断、水通し、接着芯貼りの作業が嫌いです。というか、めんどくさがりなんです・・・。
そんな私が主に作っているのは、接着芯を貼る必要のない程よい素材の布で作ったバックや、ズパゲッティなどの編み物です。
こんな感じで、まず自分の得意不得意、好き嫌いをはっきりさせておくことをおすすめします。なぜなら、嫌いな事や苦手な事って、絶対に続かないからです。いくら売れ筋商品でも、人間って嫌な事からは避けたくなるんです。
だから、出来るだけ苦手な作業はしなくていい方向で考えてみて下さい。または、減らせるように工夫するでもいいです。
ハンドメイド販売をするぞ!とモチベーションが高いうちは苦手な事でもやれますが、続けていくうちにだんだんと辛くなるのです。
ニーズ(需要)のあるものを作ろう
自分の得意不得意を知った上で、次は「ニーズ」です。
自分がどんなに自信があって、完璧!と思える作品でも、買いたいと思う人がいなければそれはただの自己満足です。SNSに作品をアップして、「いいね」とたくさんの人に言われても、「欲しい」「買いたい」と思われるかどうかは別問題です。
今までは、自分が使うためや、誰かにプレゼントするためにハンドメイドをしてきたかもしれませんが、ハンドメイドを仕事にしたいのなら、ニーズのあるものを作らなければ成り立ちません。
じゃあ、どんなものがニーズがあるのか?
それを知るには、とにかく自分で市場調査をすることです。
ハンドメイドサイトやフリマアプリでどんなものが「SOLD OUT」になっているのか?
街で自分が作りたいと思っているジャンルのものを身に着けている人の人間ウオッチングをして、どんなものが人気なのか?(たとえばアクセサリーを作りたいと思っているなら、どんなものをつけているか。バックならどんなものを持っているか)
私は本業は医療事務なので、受付をしながらいつも患者さんの持ち物をチェックしています。(ちゃんと仕事しろよ!って言わないでくださいね(汗)。仕事はちゃんとしてますよ。)
この年代の人はこういうバックを使うんだとか、若いお母さんにはこんな手帳が流行ってるんだとか、なんかその財布使いづらそうで困っているなとか。それはもう、ものすごい数の情報を知ることが出来ます。
だから、一番は実際に街に出ていろんな人の身に着けている物を見たり、私のようにたくさんの人と接する機会のある仕事をしている人なら、お客さんの持ち物チェックは大事ですよ!作品のヒントがたくさんありますから!
それから、おしゃれ雑誌で調査するのもおすすめです。ジャンルにもよりますが、リンネルやtocotocoなど、おしゃれ好きな人が見そうな雑誌に載っているものは参考になります。
逆に、ニーズという面ではハンドメイド雑誌を参考にするのは私はあまりおすすめしません。
もちろん、新しい資材などの情報も載っているので見て損はないですが、ハンドメイド雑誌を読んでいる人って、ほとんど作り手の人ですよね。要はハンドメイド販売をしている人です。そうすると、どうしても作品が作り手目線になってしまうのです。
需要があるものというよりは、作家さんの「すごい作品作ってます」感をアピールする要素が強く、「すごいけど、欲しいとは思わない」になってしまいます。
オリジナリティを詰め込み過ぎると、見る人を疲れさせてしまうこともありますので、注意が必要です。
必ず利益を意識しよう
ハンドメイドできちんと収入を得たいなら、必ず利益を意識しましょう。
材料費はもちろん、作業代、送料など、無視するといくら作って売れても全く利益が残らないという事もあります。
特に初心者さんは、「こんな作品、買ってもらえるかな・・・」という気持ちがあり、どうしても価格を低く設定しがちです。価格を決めるのは難しい部分でもありますが、きちんと利益があり、仕事として成り立つように設定しましょう。
※初心者さんがやりがちな例
1個300円のくるみボタンのヘアゴムを売る。
そもそも、くるみボタンのヘアゴムの需要があまりない。
作っている人がたくさんいる。
誰でも簡単に作れる。
=売れないし、売れても利益がほとんどない。
もしくるみボタンを作るのが大好きで、これで勝負したいなら、布やボタンの素材にこだわるとか、刺繍をするとか、他の人に簡単には真似されないとびきり素敵なくるみボタンをつくり、1個1,000円以上で販売することです。
そして、趣味ではなく、仕事なんだということを意識する必要があります。自分で「こんなものでも、買ってもらえるかな・・・」という考えは、販売をするのであればなしです。
自信を持って、「この作品は、こういうところが素敵で、こういう風に使えて、絶対におすすめ出来ます!」と言えなければ、買っていただく人に失礼ですよね。
ハンドメイド販売をする人にありがちな「素人のハンドメイド品です。」というゆるい考えでは、売れ続けるのは難しいでしょう。
すぐには結果が出なくても、継続しよう!
ハンドメイド販売は、誰でも簡単に始める事が出来るようになりましたね。
ですが、月1万でも売れるのは簡単ではありません。
ヒルナンデスなどで、月に10万も20万も、中には100万近くも稼いでいるハンドメイド作家を紹介され、簡単に稼げるとか、副業にぴったりとかいうイメージを持つ方も多いと思います。
ですが、いきなり10万稼ぐことを目標にしてはいけません。
まずは金額より、作った作品をひとつひとつ確実に売っていくこと。1つでも売るのは大変なことです。
それを積み重ねていき、売り上げが1万、3万、5万と少しずつ上がっていくことは可能だと思います。
売れないからと言って、諦めずに続ける事です。最初は売れなくて当たり前です。
継続することで、少しずつあなたの作品を知ってもらうことが出来、ファンが出来、少しずつ売れるようになっていきます。
だからこそ、無理せずに、自分が続けられる事をやるという事が大事なのです。
ハンドメイド販売を始めたけど、続かない、続けられないという人がたくさんいます。それは忙しいとか、時間がないとか、売れないからモチベーションが続かないとか、理由はいろいろあると思います。
でも、一番は諦めずに続けること。続けることが出来た人だけが、目標を達成することが出来るのです。ぜひ諦めずに、楽しみながら一緒にハンドメイド販売をがんばりましょう!