ハンドメイドが好きな人は、一度はハンドメイドのキットを使ったことがあるんじゃないでしょうか?
最近は、ダイソーやセリアなどの100円ショップでの手芸用品の扱いが豊富で、手芸屋さん顔負けのキットも販売されるようになり、普段あまりハンドメイドをしない人にも気軽に買えるようになっていると思います。
作ってみたい、でも自分で材料を揃えるとなると大変。揃えたと思ったけど足りないものがあった、そもそも何が必要なのか、どこで買えるかも分からない。
でも、キットならほぼ全ての材料が揃ってるから、キットさえ買えばすぐに作ることが出来る!
そういう気軽さが良いという事と、
もうひとつは単純に「そのキットが素敵」という事。人気の生地屋さんが出しているキットだと、予約販売で即完売するものもあります。
こちらは気軽に作れるとか、自分で材料揃えるのが面倒とかいうことではなく、そのキットがとにかく欲しいんですよね。
私も、ハンドメイドのキットが大好きです。キットで作ることが単純に楽しいんです。素敵なキットを見つけるとワクワクします♪
そんなハンドメイドのキットですが、もちろんそれを作って販売するわけではありません。
意外と知らない、「ハンドメイドキットの著作権について」や、「キットを販売しているおすすめのショップ」などをお伝えします!
目次
ハンドメイドキットの著作権について知っておこう

ハンドメイド販売をする上で、著作権については常に付きまとうものです。
これは著作権侵害になる?ならない?
キャラクターデザインの生地を使ってはいけないことや、手芸本に載っている作品を真似して作ったものを販売してはいけないことはわかるけど、「ハンドメイドのキット」ってどうなんだろう?
という疑問を持つ方も多いと思います。
ハンドメイドキットの著作権について、気になるであろう事を挙げてみます。
キットで作ったものは販売してもいいの?

ハンドメイドのキットで作ったものをそのまま販売する人がいます。
たいがい、そういうのを販売しているのはメルカリなどのフリマアプリです。調べたところ、これは著作権侵害にはならないという事です。
ただし、「これはキットを購入し、製作した完成品です」という事を明確にして販売した場合です。
キットで作ったものなのに、自分のオリジナルの作品であるかのように、「ハンドメイド品」として販売すると著作権侵害になる場合があります。
なので、わかりやすく言えば、
「○○メーカーのキットで作ったバックです。完成しましたが使用しないので出品します。」
ならOK。
「ハンドメイドのバックです。ハンドメイド品という事をご理解の上ご購入をお願いします。」
はアウト。ということになります。
さすがにミンネなどのハンドメイドサイトでキットで作った作品を自分のオリジナル作品であるかのように販売している人はいないと思いますが…。もし、そのようなことをしてもなんの得にもなりませんし、必ず気づかれます。絶対にやめましょうね。
キットの作り方をちょっとアレンジして作って販売するのはOK?
キットをそのまま作るんじゃなくて、ちょっと変えてアレンジすれば販売しても大丈夫なのか?
アレンジというのは、例えば
①サイズ(型紙)を拡大または縮小する
②タックを取る位置を少しだけずらす
③キットの材料を使わず、他の材料(布・パーツなど)で作る
というようなことです。
まず①ですが、型紙を拡大または縮小して自分好みのサイズに変えて製作するということは、ハンドメイドとしてはよくあることです。
ただ、キットや手芸本に載っている型紙、無料型紙などを拡大・縮小して作ったものを販売した場合は著作権侵害になります。商用利用可としている場合は問題ないと思いますが、販売する場合はメーカーに直接問い合わせることをおすすめします。
②は、ベースの型紙をちょっとアレンジするというパターンですね。これもアウトです。タックの位置をずらす、トートバッグをショルダーバッグにする、バッグを巾着にする。これらもベースが人様のものであるならオリジナルとは言えないですよね。
「きっと誰も気づかないだろう」というのは甘い考えです。
見る人が見たら、必ず気づかれます。
そんなセコイことをするより、堂々と世の中に出せる作品を作った方がいいですよね。
③も同じで、ここまで読んでいただいたら分かるようにアウトです。布やパーツを変えたことろで、あなたが考えたものではないですよね?ということは、著作権侵害になる可能性が高いです。
どれも必ず著作権侵害になるとまでは言えませんが、なる可能性が高いのは事実です。また、モラルにも反しますよね。「ここまでならギリギリセーフだからやっちゃおう」なんていう考えでハンドメイド作家として活動はして欲しくないなと思います。
そもそも楽しくないですよね?
キット作った作品の画像をインスタなどに載せるのはOK?

ここまで来ると、何が著作権侵害になるかわからなくなってくるかもしれません。「これってヤバイ?大丈夫?」とびくびくしながら販売しなちゃいけないの?と思うかもしれません。
「…てことは、キットで作った作品をインスタに載せるのも著作権侵害になっちゃう!?」と不安になったかも知れませんが、これも「キットで作った作品です」と明確にすれば問題ありません。
あたかも自分の作品のように乗せるのは、問題ありだと思いますが、写真もダメとなると、インスタもSNSも何のためにあるのか分からなくなります。何を載せればいいの?載せれるものないじゃん!って話です。
要は、自分の考えたものじゃないのに、自分が考えたオリジナルの作品のように見せること、誤解を招くような表現をすることをしなければ、基本大丈夫です。もし、「あれ?これって大丈夫?」と思った時はこの基本を思い出してください。
そして分からないときは、その都度メーカーなどに問い合わせるのが確実です。
中には自社製品を真似てハンドメイド品を製作することを、OKしてくれたという話も聞きました。たぶん、条件などはあると思いますが、こういうパターンもありますので確認することは大事ですね。

キットを自分で作って販売する方法
ハンドメイドキットを好む人は結構います。
「こんなキットがあったらな~」と思うものがあれば、自分でキットを作って販売するのもおすすめです!
私もハンドメイドキットのマニアなので、今まで色々なキットを購入して作ってきました。
キットとして多いのは、
・刺繍キット
・アクセサリーキット
・ポーチやバックなどのキット
・がま口のキット
これらは結構種類も豊富で買いやすいキットと言えます。
逆にあまりないのは
・レジンのキット
・プラバンのキット
・ハーバリウムのキット
・Tシャツヤーンのキット
これらはあんまり見かけません。こういう、あまり見かけないものを自分で考案し、キットとして販売すると結構売れる可能性があると思います。
メルカリでもハンドメイドキットは人気アイテムです。検索している人がとても多くて、人気商品は結構競争率も高いです。キットを販売するなら、ミンネなどのハンドメイドサイトより、メルカリの方がいいかもしれませんね。
ハンドメイドキットを販売することのメリットは、一度キットのパターンを作ってしまえば、あとは布や材料をセットして、説明書を付ければすぐに販売できるという事。作る手間がない分、作業が少なくて済みます。
細かい説明書を作ったり、布はどうするか、作り方は問題ないか、布や材料は手に入りやすいものか、送料はどれくらいか、など最初は大変ですが、出来てしまえば、それが売れるたびに材料を用意するだけです。
忙しい主婦にはぴったりですね。
ただハンドメイド作家としてはつまらないと思うかもしれません。でも、完成品と合わせて販売すれば、なかなか作品が作れないときもキットで売り上げを上げてくれることもあるかもしれないので、やってみる価値はあると思います。
逆にデメリットを挙げるとしたら、先ほどのようにキットを考えるまでに時間がかかることと、購入した人から作り方についての質問が来たりすると思うので、それに対応しないといけないということでしょうか。
売りっぱなしではなく、アフターフォローが必要になってくるのが手間だという人はやめておいた方がいいかもしれませんね。
ハンドメイドキットが買えるおすすめのショップ
最後に、私がおすすめするハンドメイドキットが買える通販サイトをお伝えします!
CHECK&STRIPE(チェックアンドストライプ)
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言わずと知れた人気ショップです。オンラインショップのほかに自由が丘・吉祥寺・鎌倉・神戸・芦屋に店舗があります。
私は吉祥寺店にしか言ったことがありませんが、もう、本当にハンドメイド好きにはたまらないお店ですね。商品はもちろん、店の雰囲気、スタッフの方、全てが素敵です。私がお邪魔したときはワークショップの開催中で、お客さんはぎっしり、熱気ムンムンでした。
こういう人気店に行くのは刺激になっていいですね。
チェック&ストライプさんのオンラインショップはこちらからどうぞ
ちょっと話がずれてしまいましたが、このチェック&ストライプさんのキットがまたすごい素敵で人気なんです。中でも毎年販売される「春待ちBOX」というキットはいつもすぐにSOLD OUTになる人気商品です。
SUGER TREE(シュガーツリー)

こちらも人気のハンドメイドキットを販売しているお店です。見ただけで、「シュガーツリーさんのだ!」と分かるような他にはないデザインで、布合わせがとても素敵です。
オリジナルのタグや資材も販売されています。
MY mama(エムワイママ)
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エムワイママさんのキットはとても種類が豊富です。しかも価格もとても買いやすい。小さなポーチから、本格的なボストンバッグまで、色んなものがキットで作れてしまいます。リバティ、マリメッコ、YUWAなどの有名メーカーの生地を使ったキットもあります。
FELISSIMO(フェリシモ)
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フェリシモも、ハンドメイドキットがとっても人気です。種類も豊富で日本刺繍やニードルポイント、ミラーワークなど、他ではなかなかお目にかかれないキットがたくさんあります。
フェリシモ Couturier(クチュリエ)はこちらからどうぞ
説明書もカラーでとても親切・わかりやすい。毎月届くパターンですが、1回きりでも大丈夫です。ワークショップへ行くくらいの価値ある内容だと思っています。私もいくつもフェリシモのキットで作品を作りました。
他にも、素敵なキットを販売しているお店はたくさんあります。とても紹介しきれませんが、またこれはおすすめ!というキットがあったら記事にしていきたいと思います。
