ギャザーの寄せ方はいろいろとありますが、できるだけ簡単に作れたらうれしいですよね。
今回は、おそらく1番簡単で初心者さんでも誰でもきれいにギャザーを作ることが出来る「家庭用ミシンで使える、ギャザーのアタッチメントを使った方法」をご紹介します。
作業時間がかなり短縮できるので、ギャザーは苦手という方や、ギャザーを使った作品をたくさん作るという方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ギャザーを手で寄せるのは手間がかかる
ギャザーを寄せるやり方で一般的なのは、上糸を強くして、縫い目を荒くして2本縫った後、上糸を引っ張る方法です。
このやり方もそんなに難しくはないです。
しかし、初心者さんにとっては少し難しかったり、やはりコツも必要ですので慣れるまではちょっと大変ですよね。
それから、ギャザーを寄せる距離が長い場合は、結構めんどくさいです。
いっぺんに縫ってしまうとギャザーを寄せるのがとてつもなく大変になってしまうので、何分割かにして縫うのですが、それはそれでまためんどくさい。
さらに、2本ミシンを縫うのもめんどくさくないですか?(どんだけめんどくさい言うの^^;)
しかもギャザーを寄せた後はその糸は抜いてしまうんですよ。糸も無駄だし、手間もかかる。
ギャザーをたっぷり寄せたワンピースや、フリルをたっぷりつけたスカートはとてもかわいいですが、手間がかがるので躊躇してしまうこともあると思います。
家庭用ミシンでギャザーが作れるのを知っていますか?
もっと楽にギャザーを作れる方法はないかと、色々と調べました。
そこで見つけたのが、家庭用ミシンでも使えるギャザーが作れるアタッチメント「スーパーらくらくタック」です!
「家庭用ミシンで安定したタックが簡単にできます!」と書いてあります。
一見、タック専用のアタッチメントとも思えますが、よくよく説明を見て見るとタックの幅を調節することでギャザーも作れるんです。
工業用ミシンでは、ギャザーを作れるという事は何となく知っていましたが、家庭用ミシンでも出来ることは知りませんでした。
でも、本当にミシンでギャザーが縫えるんだろうか?もしそうなら、もっと浸透しているはずなのに、手芸本でもネット上でもギャザーの寄せ方と言えば2本あらミシンをかける方法ばかり・・・。
と思い、買うまでに少々悩みましたが、最近娘に着せるフリルたっぷりのワンピースなどを作っていてギャザーを寄せる作業にイライラしていたので^^;えいっと購入しました。
そして使ってみると、本当にめちゃくちゃラクチンでした!!
もっと早く買えばよかった・・・と心から思いました。
家庭用ミシンでギャザーを作る方法
では、家庭用ミシンで使えるギャザーミシン「スーパーらくらくタック」を使って実際にギャザーを作ってみます。
アタッチメントはこんな感じです↓
これを見た時、正直ちょっとびびりました。
「え、これほんとに使える・・・?」
結構複雑な作りでゴツイ見た目ですよね。説明書を見ながら恐る恐る我が家の家庭用ミシンに設置してみます。
最初はちょっとてこずりましたが、それぞれのパーツの役割を理解したらあとは簡単に設置も出来ました。
数字が書いてある部分でタックの幅などが調節できるようになっているので、ギャザーが作れるように調節します。
そして、何度か試し縫いをして失敗を繰り返しながら縫っていくと・・・
見てください!こんなにきれいにギャザーが縫えています!
よーく見るとごくごく細かいタックのようにも見えますが、もっとタックの幅を少なくすればもっとギャザーっぽくも出来ます。
これがただミシンで縫うだけで一瞬で作れてしまうんです。すごいですよね!
スーパーらくらくタックでギャザーを作るメリット
ただミシンで縫うだけでギャザーが作れる
スーパーらくらくタックを使えば、アタッチメントを設置してあとはミシンで縫うだけでギャザーが作れます。
タックの幅を調整すれば、ギャザーはもちろんタックも縫えます。上糸などの調節も一切必要なく、自分で糸を引っ張って調節する必要もありません。
同じ幅でギャザーが寄るので綺麗
ミシンがギャザーを寄せる幅をキチンと決めた状態で縫ってくれるので、ギャザーの幅は均等です。仕上がりはとても綺麗です。
また、ギャザーはしっかりと縫われているので、他の生地と縫い合わせる時にギャザーの幅が動いてしまってイライラすることもありません。
ギャザーを縫う時には必須の目打ちも必要ないです!
手でギャザーを寄せるより大幅に時間短縮できる
上糸を強くしたり、縫い目の幅を変えたりという手間もなく、ミシンを2本縫う必要も手でギャザーを寄せる必要もないので時間を大幅に短縮することが出来ます。
本当に「スーパー楽ちん♪」です。
一番のメリットは楽・簡単というところですね。
ギャザーを使った作品をたくさん作る方には本当におすすめできます。
スーパーらくらくタックでギャザーを作るデメリット
アタッチメントの価格が少々高い
スーパーらくらくタックの価格は平均して4,000円くらいで販売されています。ミシンのアタッチメントとしては少々お高いのがネックでもあります。
私は送料無料のAZ-NET手芸さんで購入しました↓
4,000円出してもし自分が持っているミシンに使えなかったら?もし使いこなせなかったらどうしよう?と思いましたが、問題なく使えたし、この機能で4,000円なら納得できます。
家庭用ミシンによっては使えないものもある
スーパーらくらくタックはほとんどの家庭用ミシンで使えるようですが、中には使えない機種もあるようなので購入される際はご自分のミシンに設置可能か確認してみてくださいね。
ちなみに私のミシンはブラザーのものです。
JUKIからもJUKI専用のギャザーミシンアタッチメントが販売されているようですが、こちらは少し設置が複雑のようですね。ブラザー専用のアタッチメントは探しましたが見つけられませんでした。
生地幅を指定してギャザーを寄せることは出来ない
スーパーらくらくタックでは、例えば「1メートル幅の生地が50cm幅になるまで縮まるようにギャザーを寄せたい」と思っても、それを設定することは出来ません。
なので、完成形が「50cm幅」であれば、ギャザーを寄せて50cmになるように生地をカットしないといけないのです。
アタッチメントの設定が同じでも、生地によってギャザーの寄り方が変わってくるので、生地を長めに用意しておいて、ギャザーを寄せてから生地をカットする方が安全です。
縫った後にギャザーを調節することは出来ない
手でギャザーを寄せる場合は、他の生地と縫い合わせる時にちょっと生地幅が合わないな、と思ったら糸を引っ張ればギャザーを調節することが出来ますよね。
しかし、スーパーらくらくタックで縫われたギャザーの糸はしっかりと固定して縫われているので、上糸も下糸も引っ張ることは出来ません。
一度縫ってしまったらギャザーを調節することが出来ないので、最初に試し縫いなどする必要があります。失敗したら糸をほどくしかありません。
たっぷりのギャザーは寄せることが出来ない
スーパーらくらくタックは、そもそもタックを寄せることが出来るアタッチメントです。それを調節することでギャザーにしているので、ギャザーの寄せ幅は限られています。
たっぷりのギャザーを寄せようとして、生地の重なりを多く設定するとギャザーではなくタックになってしまいます。
なので、生地をたっぷり使って、ギャザーもたっぷり寄せたいという場合には不向きです。タックをたっぷり寄せることは可能です。
使う部位によってやり方を変えるのがおすすめ
スーパーらくらくタックのメリット・デメリットについて書きましたが、こうやってみるとデメリットも多く感じるかもしれません。
幅を調節したり、試し縫いが必要だったりかえって手間かかるじゃん?
と思うかもしれませんが、例えば同じ生地、同じパターンで何着も洋服を作るような作家さんとかは、一度ピッタリに調節してしまえば、次回からは同じ数字の位置に合わせればいいので便利だと思います。
また、小物などでちょっとだけギャザーを寄せたフリルを付けたいという場合などはすごく使えると思いますよ。
ちなみに、ミシンで縫ったギャザーは「機械が縫ったって分かったら何だか手抜きしているように見られる」かもしれない、と心配しているハンドメイド作家さんのために。
ミシンで縫ったのか、手で寄せたのかは見た目ではわかりません。
とりあえず、手で寄せるよりは綺麗に仕上がるのは間違いないでしょう。着る人の事を考えたら、綺麗に仕上がっている方がうれしいに決まっています。手抜きではなく、効率を上げただけですのでいいものは使っていきましょう!
使う部位によって、ミシンでギャザーを寄せたり、手で寄せたりするのがいいと思います。
何と言っても、面倒なギャザーが簡単に出来て時間が短縮できるのがメリットですので、気になる方はぜひ使ってみてくださいね。