入学式や卒業式で、胸元にリボンで作ったバッチのようなものをつけてもらった記憶がありませんか?
こんなのです↓
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これをロゼットの仲間と言うのかどうかは分かりませんが、最近は、これ↑を使うような場面(入学式とか、卒業式とか)でかわいいロゼットをつけたり、またそういう場だけでなく普段使いできるようなアイテムとして知られるようになりました。
ロゼットを簡単に作れる型紙のようなものや、子供のおもちゃでもロゼットが作れるものも出ています。
では、そんなまだハンドメイドとしては新しいジャンルのロゼットの魅力についてお伝えします!
ロゼットとは?リボンを使ったハンドメイドアイテム
ロゼットとは、
ロゼットとは、ヨーロッパに古くから伝わる勲章のようなもの。
もともとは競馬や品評会、ペットショーなどで優秀な賞をとった動物たちに贈られたのがはじまりです。
いつしか、ロゼットは人間の栄誉を称える場でも贈られるようになりました。
(出典:てづくりロゼット 文化出版局)
ということです。ヨーロッパから来ているものだったんですね!知りませんでした。ハンドメイドとして日本で流行し始めたのは、私の感覚ですがここ2~3年の間ではないかと思います。
人気が出たのは、「マタニティマーク」をロゼットで作ったものがきっかけの一つではないかと思います。
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考えた人、すごいですね。確かにこのマタニティマークって、そのままのバッチだといかにも妊婦ですってアピールしているようで使いにくいという人も多いと思います。私も妊婦の時は使わなかったです。
でも、こういうファッションアイテムのひとつという感覚でなら、気軽に付けれるっていうのはあると思います。まぁ、ファッションアイテムだと思われたらマタニティマークをつけていると周りに認識してもらえるかどうかも微妙なのかもしれませんが・・・。
ちなみに、このマタニティマーク、厚生労働局が「自由にダウンロードして使って下さい」としていますが、それを販売するとなると著作権などの問題があるかもしれませんので、もし販売を考えてる方は、ご自身で問い合わせをしてみて下さいね。
「ロゼットメーカー」で簡単にプリーツが作れる
ロゼットと言えばこのきれいに折りたたまれたプリーツが特徴で、これが均等に出来ていないとクオリティは低くなってしまします。
そんなちょっと面倒なプリーツも、専用の道具を使えば簡単に綺麗に作ることが出来ます。
クロバーから出ている「ロゼットメーカー」大、小あります。
製作の時短にもなりますね!
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または、それも面倒と言う人はこんな風に最初からプリーツになった状態のリボンも売っています!↓
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ちょっとお高いですが、手間を考えればこういうのを使ってもいいかもしれませね。
「ロゼットメイク」は市販のくるみボタンで代用できるのか?
子供のおもちゃでもロゼットが作れるものが出ています。それが「ロゼットメイク!」さっき載せていたクロバーの道具が「ロゼットメーカー」なので、名前が似ているので検索する時は気を付けて下さいね。
それがこれです!↓
「作り方はカンタン」って書いてありますが、子供が一人で作れるようになるには結構練習が必要だと思います。子供のこういう手芸系のおもちゃって、結構難しいもの多いですよね。
親としては子供達だけで遊びながら作ってくれると嬉しいんですけど、結局一緒にやることになりますよね。まぁ、私は手芸が好きなので楽しんでますけど♪
では、早速作ってみます!
①リボンをロゼットメイクに通して、レバーの部分を押していくだけでプリーツが出来ていきます。この時、1回1回、リボンを少しだけゆるめるという小技が必要です。子供にも「ほんの少しだけゆるくしてね」と説明しますが、ちょっと繊細な作業です。
②プリーツが出来たら、専用の厚紙(両面テープ付)を貼り付けます。この厚紙の両面テープの接着力が、すごく弱い・・・。もうちょっと、強力なテープにならないものでしょうか。
※このテープの接着力が弱いことが、後々の仕上がりに関わって来ます。
③テール部分のリボンを貼り付けて、今度は中心のモチーフになるくるみボタンを作ります。この布もロゼットメイクの材料の中にキットとして入っています。かわいいデザインの布をボタンに合わせたサイズで丸くカット。
そして、ボタンの裏側にこれもまた両面テープの付いた専用のボタンパーツを布に乗せてくるんでいきます。
手で調節しながらやるので、ちょっと布にしわが寄ります。なんでここは手作業なのか?と思いながらも進めていきます。
④くるみボタンが出来たら、専用のパーツにはめ込んでガシャンと挟めば完成です!
仕上がりは・・・どうでしょう?
プリーツが崩れていますね。。。
これは、最初にプリーツを折りたたんでいる状態のときは綺麗だったのですが、両面テープ付の厚紙を貼った時に崩れてしまうのです。
本来のロゼットの作り方だと、プリーツを折りたたみながら糸で縫っていくので、こんな風に崩れることはないんですよね。それを縫わずに両面テープで貼っているだけ、しかも接着力は弱いのでどんどん崩れてきてしまうのです。
やっぱり、プリーツは縫った方がいい、という事になります。
このロゼットメイクでプリーツをたたみながら、少しずつセットされていることろから外して縫っていけばいいのかもしれません。まだ試してはいませんが・・・。または、強力な両面テープかグルーガンでくっつけるといいかもしれません。
結局、子供達がこの「ロゼットメイク」で作ったロゼットは、時間が経つにつれてリボンが崩れていき、とても使える状態ではなくなりました。
説明書や、ロゼットメイクの箱に載っている参考作品は結構きれいにプリーツが出来ているので、何度も作ってコツをつかめばもっと上手に出来るようになるかもしれませんね。
そして、このキットの問題は、「専用のパーツを買い足さないと作れない」事です。リボンは100均の物でも何でもいいし、くるみボタンの布も何でもOK、でもこのくるみボタンのパーツと厚紙だけは専用の物じゃないと、この「ロゼットメイク」ではセットできないんです。
やっぱり、子供のおもちゃですね。
でも、ロゼットメーカで全てを完成させることにこだわらなければ、くるみボタンは市販の物でも作れます!自分でくっつければ大丈夫です。
専用の厚紙もなくても大丈夫。市販の厚紙を同じサイズに丸くカットして両面テープを貼れば使えます。そして、キットのくるみボタンパーツには、バッジとして使えるように安全ピンが付けれるようになっていたりしますが、これもなくても大丈夫。
むしろこれもすごく外れやすくて、バックに付けていたら案の定すぐに外れてしまい、作ったばかりのロゼットをなくしてしまいましたから(汗)
自分で縫いつけるなどした方が良いと思います。
ということで、この「ロゼットメイク」は、子供がはじめてロゼットを作るきっかけとしてはいいと思いますが、どちらかというと最初からちゃんとした手芸メーカーのキットを使った方がいいのでは?という感想でした。
(でも我が家にはまだこのロゼットメーカーのキットがたくさん残っていますので、とりあえず子供たちが飽きるまでは作ってみます。。。)
ロゼットは結婚式や入学式・卒業式のアイテム、安産・出産お守りとして買う人が多い
ロゼットの使い道と言うと、結婚式の席札、入学式、卒業式、安産、出産、学業などのお守りなどが多いようです。
最近はこんなかわいいアイテムがあって、うらやましい。
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中央のモチーフに名前などを入れてオーダーメイドして欲しいというニーズが多いようですね。ミンネでのロゼットの出品件数は1,713件。その中でも名入れやフルオーダーと商品が多くを占めています。
中には「還暦祝い」「傘寿」という文字を入れたものや、刺繍を入れたりビーズを付けたりしたオリジナリティあふれる作品もたくさんあります。イニシャルや子供の名入れなどがやはり人気で、中には雑誌などに取り上げられている作家さんもいらっしゃいます。
ロゼットは作り方も、形もシンプルな分アレンジも自分次第で可能性は無限大ですね!
製作にもすごく時間がかかるものではないので、人気が出てもある程度の量産は可能かもしれません。
他にはないデザインで、まずはいろいろ作ってみましょう!