道の駅に行くと、お土産や地域で作られた野菜・特産品・お菓子などと並んで、ハンドメイド作品も売られているのを見たことがないでしょうか?
「こんな場所でハンドメイド品が売れるのかな?」
そんな風に思って眺めている人もいるかもしれません。
ハンドメイド販売をしたい!と思った時に、「道の駅で売ろう!」とはなかなかならないかもしれませんが、
実際に道の駅でハンドメイド商品は売れるのでしょうか?
詳しく見ていきます!
道の駅でハンドメイドの委託販売が出来る
ハンドメイドの委託先と言えば、ハンドメイドのお店、雑貨屋さん、カフェや美容院などが多いと思いますが、道の駅でも委託販売出来る場所が結構あります。
私はそんなに県外に出掛ける機会はないのですが、
それでも今までに行った、どこの県の道の駅でもかなりの確率でハンドメイド商品が販売されているのを見かけるので、全国共通なんだと思います。
道の駅で販売されているハンドメイド商品は、ビニール袋などに入れられて、作った人の自治体名、名前が書いてあるシールが貼ってあるものが多いです。
これは、生産者が分かるようにしてあるのですが、野菜やおもちなどと同じように、ハンドメイドもその商品の生産者として名前が書かれているのです。
「手作り品を出品するぞ!」と思った時にまず思いつくのはメルカリ、ミンネ、実店舗ならハンドメイド作家さんの作品をたくさん販売しているハンドメイドのお店、雑貨屋さんの片隅などが一般的ですよね。
「よし!道の駅から始めよう!」という人は今のご時世なかなかいないいないかもしれません。
でも、その道の駅が結構穴場だったりするんです・・・。
道の駅でハンドメイド品はどのようにして売られている?
道の駅で販売されている商品は、マスク、ポーチ、バッグ、アクリルたわし、アクセサリーなど。
その地域で作られた布を使っているとか、そういう訳でもなく、本当に普通のハンドメイド作品です。
あまり大きすぎる物は置くスペースの問題でダメだと思いますが、基本的にどんな商品でもOK。
自分が好きな物を販売することが出来ます。
商品はビニール袋等に入れられ、生産者の名前がフルネームで書かれています。
必ずビニール袋に入れないといけないという訳ではないですが、生産者のシールを貼るのにも都合がいいのと、汚れ防止のためでもあります。
周りには、新鮮な野菜などや、漬物、おもちといった加工品などもたくさん売られているので、その商品を手に取ったお客さんがハンドメイド商品も手に取るという事です。
となると、気になるのは汚れやシミ、匂いですね。
野菜についている水滴や、おもちの粉なんかが商品についてしまうかもしれません。
そうならないように、道の駅やスーパーでハンドメイド商品を販売する時は、ビニール袋に入れるのは必須です。
また、ハンドメイドのお店のように、商品の陳列を直してくれたりする人もいません。
基本的に置きっぱなしなので、中にはビニール袋から商品を出してしまうお客さんもいたり、陳列がぐちゃぐちゃになってもそのままです。
なので、簡単には封を開けられないように工夫したり、少々乱暴に扱われても崩れないような工夫をする必要もあります。
もちろん、自分でたまにお店を見に行って、自分で陳列を直すということも必要になります。
道の駅でハンドメイド品は売れるのか?
道の駅でハンドメイド商品って売れるのかな?
と思う方も多いかもしれませんが、実際のところどうなんでしょうか。
私はJAの「とれたて市」のような生産者販売でハンドメイド品を販売していたことがありますが、出した商品はほぼ全て完売でした。
道の駅とは少し異なりますが、販売形態としてはほぼ同じだと思います。
知人のハンドメイド作家さんは近くの道の駅でハンドメイド品を販売していますが、その方も「よく売れる」と言っていました。
道の駅でハンドメイド・・・結構売れます。
スーパーの生産者コーナーでハンドメイド・・・これも結構売れます。
意外ですよね。なんとなく、売れそうな気がしないというか。
ハンドメイド商品が欲しい人がわざわざ行くような場所でもないし。
道の駅で買い物をするような人は、県外などから来た人、または地元の野菜などを買いに来る人。
とてもハンドメイドに興味がある人が集まるとは思えませんもんね。
しかしながら、これが売れる。
その理由は、普段あまりハンドメイド商品を見たり触れたりすることがない人達が興味を持って買ってくれるということがひとつあると思います。
ハンドメイド商品を買いにわざわざ道の駅に行く人は、よほどお気に入りの生産者がいない限りいないでしょう。
また、いつもハンドメイド商品をネットやイベントで買っている人達は、自分の好みや欲しいものがはっきりしている方が多いです。
ぱっと見て、自分が興味がないなと思う物には見向きもしません。
しかし、普段からネットやイベントでハンドメイド商品を見たことも、買ったこともほとんどない人達から見たら、けっこう新鮮に見えると思うんです。
「へぇ~!これ手作りなんだ!」
って、普通に感心してもらえます。
特に高齢の方は、温かみのある、手作りのものが好きな人が多いですが、それこそメルカリでハンドメイド商品を買う事はないだろうし。
ハンドメイドのイベントに張り切って行くこともないでしょうから、野菜を買うついでに、新商品を楽しみにしてくれる人も結構いらっしゃるんです。
なので、ターゲットは年齢層が高めの女性になると思います。
その辺を考えて商品を作ると、売れやすいと思いますよ。
もちろん、道の駅の利用者は高齢な方だけではありません。若い方の目に留まる可能性も十分にあります。
近くの道の駅でハンドメイドの委託販売が出来るか聞いてみよう!
「道の駅でハンドメイド販売をしてみたい!」
と思ってきましたか^^?
「近くに道の駅があるから、商品の納品にも行きやすいし、やってみたいな。」
と思った方は、商品を販売したい道の駅に直接問い合わせてみるのが1番手っ取り早いです。
「こちらで商品を置かせていただきたいのですが、どのようにしたらいいですか?」
と聞けばOKです。
私は道の駅ではなく、地元のJAの生産者販売コーナーでの販売でしたが、販売を始めたきっかけは、スーパーの一角にある「地元の生産者が作った商品コーナー」でハンドメイド商品を販売されている方がいたからです。
「ここでハンドメイド品を販売するためにはどうしたらいいですか?」スーパーの方に問い合わせてみました。
すると、JAへ直接行って商品を販売するための登録や、売上金を振り込むための口座を作ったりして、商品の販売の仕方も詳しく教えてもらいました。
道の駅の生産者コーナーも、JAが経営していることも多いようです。
私はそのスーパーで1年間くらい販売していたのですが、その間に「道の駅で販売しないか?」とか「今度○○のイベントで生産者コーナーを出すから、商品を出さないか?」など言われたことがあります。
案外その道の駅だけでなく他での販売もお声がかかる場合もあります。
道の駅でハンドメイドの委託販売をしたい場合は、まずは近くの道の駅で販売が出来るかどうか聞いてみましょう。
道の駅に商品を置いてもらうのは、案外簡単です。
そして、もし近くの道の駅で販売が出来なければ、少し離れた道の駅に聞いてみるか、又はJA関連のスーパーで聞いてみるのもいいと思いますよ。
地産地消の野菜などが置いてあるスーパーで、商品に生産者名が書いてあるシールが貼ってある場合は、ほぼ委託販売可能だと思います。
地元のファンが出来る可能性もある
道の駅とスーパーでは、ちょっと客層は違うと思いますが、どちらも地元の人が集まる場所ではあります。
商品には ○○町 ○○○○(フルネーム)でシールが貼っているので、
地元の人にとっても親しみを持ってもらいやすかったり、ファンになって下さったりと、まさに地域密着型ハンドメイド販売と言ってもいいと思います。
知り合いに「○○スーパーに商品出してたね!」とか「この間買ったよ!」とか言われるととっても嬉しいものです。
商品を納品しに行った時は、「これあなたが作ってるの?素敵ね」なんて地元マダムに話しかけてもらったり。
また、「ハンドメイドの商品を置いている○○さん(私の事)に、こういうの作ってもらえないかな?」
というリクエストをお店の人を通じてもらったりもしました。
ホントにちいさなスーパーの一角でひっそりとハンドメイド販売をしているだけでも、これだけ反響があるんです。
ネット販売では味わえない、喜びや楽しさがあります。
私の場合はスーパーですが、道の駅でも同じ様なことが言えると思います。
道の駅のお店の片隅でひっそりとハンドメイド販売をして、けっこうたくさんの人が見てくれている。
そして買ってくれている。
すごく幸せな気持ちになりますよ。
道の駅でハンドメイド品を販売することのデメリット
道の駅でハンドメイド品を販売することのメリットはたくさん紹介しましたが、ここでデメリットについても少し書いておきます。
定期的に納品に行かないといけない
委託販売をするにあたってはどこも同じですが、場所を借りている以上続けて商品を納品しなければなりません。
道の駅やスーパーの生産者コーナーでハンドメイド品は結構売れるので、気づいたら自分のコンテナの商品が全部売れてすっからかん。なんていう事もあります。
売れることはうれしいのですが、常にハンドメイド作品を作って、袋に入れて、価格を決めて、生産者シールを貼って、陳列するという作業を継続していく必要があります。
継続的に商品を作ることが出来て、なおかつ納品に行けるかどうか?
最低でも月に一回は納品に行く必要があります。
忙しくてそんなに作品は作れないな、とか月に一回納品行けるかどうかわからないな・・・という人は難しいでしょう。
高いものは売れない
道の駅やスーパーの生産者コーナーでは、金額が高いものは売れません。
高くても、2,000円くらいまでではないでしょうか。
それ以上高いものはほぼ売れません。
逆に1,000円程度もものならよく売れます。なので、1,000円くらいで気軽に買えるような、ポーチやバッグ、アクセサリー、レースの敷物などをたくさん並べておくといいでしょう。
コンテナがスカスカの状態より、ある程度たくさん商品が並んでいる方がお客さんに興味を持ってもらいやすいです。
シールに実名(フルネーム)を印字される
道の駅でもスーパーの生産者コーナーでも、自分の実名(フルネーム)が印字されたシールを必ず貼る必要があります。
これは避けることが出来ません。
実名が印字されても気にしない人は全く問題ありませんが、実名をさらすのは絶対に嫌!とか、会社に委託販売をしていることを知られたくない、という人は道の駅やスーパーの生産者コーナーで販売することは無理でしょう。
実際、「販売してみたいけど、自分の名前を出すのは嫌。」という人も結構います。
匿名で活動する人は、他の方法で販売しましょう。
イベントで売れないものも、道の駅なら売れる
いつも道の駅でハンドメイド販売をしている知人は、ハンドメイドのイベント等で売れ残ったものは全部道の駅に持って行くって言っていました。
売れ残りって言ってしまうとちょっと印象いかもしれませんが、
別に悪い商品だから売れ残った訳ではありませんし、たまたま気に入ってもらえる人に見つけてもらえなかったという事が多いと思うんです。
イベントでは売れなかったけど、
イベントにはきっと行かないような、高齢の方が気に入って買ってくれるかもしれません。
お孫さんのために買ってくれるかもしれません。
メルカリもミンネも知らない人が、気に入ってくれるかもしれません。
イベントで売れ残ったものをいつも道の駅に持って行くと、時間はかかるけどほとんどの商品が売れるんだそうですよ。
ハンドメイドのお店みたいに商品を素敵にディスプレイしたりはしてもらえないし、
野菜やおもちが入っている箱と同じものに並べておくだけですが、不特定多数の人に見てもらえるというのはすごく魅力です。
「私のハンドメイド作品は、そんな野菜とかおもちとかと一緒にされたくないわ!」
なんて言っていないで、やってみるのもいいですよ。
だって、売れると嬉しいですもん。
喜んでもらえるなら、そこに需要があるなら、作り手としては1番幸せです。
私も、これからは地域の人に喜んでもらえるような場所、例えば道の駅もそうだし、スーパーの一角、地域の総合センター、支援センターなどでハンドメイド販売をしたいな・・・ という夢も持っています。
こんな時代だからこそ、地域密着型のハンドメイド販売、始めてみませんか^^?
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