100均 PR

100均の材料で作ったハンドメイド品を販売しても大丈夫?

今や、100円ショップのハンドメイドに関する商品は手芸店顔負けの品揃えになっています。

特にハンドメイドの流行に敏感なのはセリア。こんなものまで販売しているの?というものも多くて驚きます。

ダイソーも品揃えは豊富ですが、若干セリアより流行の反応が遅いかな?という印象です。

これだけ品揃えが豊富だと、もはや手芸屋で売っているものより100均で売っているものの方が品質もセンスもいいんじゃないか?というものもあります。

「手芸屋では探しても見つからなかったけど、100均に行ったら思うようなものがあった!」なんてことも。

では、100均で揃えた材料で作った作品を販売することはどうなのでしょう?

やっぱり100均で買ったものだからやめた方がいい?言わなきゃばれない?

ハンドメイド販売をする上で気になることをまとめてみました。

100均で販売されている材料の品質はどうなの?

では、まず100円ショップで販売されているハンドメイドの資材の品質はどうなのでしょうか?

そもそも100円は安いのか?

そもそも100円という金額が安いかどうかという問題です。

例えばファスナー。ダイソーでは20cmの玉付きファスナーを1本100円で売っていますが、ネットだと1本70円程度で買えます。


 

100均で買う方が高いんです。結構こういった商品は多くて、リボンやアクセサリーパーツなども、ネットで販売されている同じような商品よりも量が少なかったりします。

100均だから何でも安くてお得というわけではないという事をまず頭に入れておく必要があります。

100均の材料の品質

先ほどのファスナーを例にすると、ダイソーの1本100円の玉付きファスナーYKKのものです。(ノーブランドのファスナーもあります)

ネットで購入できる1本70円程度のファスナーもYKKのものです。

つまり、全く同じではないかもしれませんが、同じメーカーのほぼ同じ商品ということになりますね。

なので、100均で購入できる資材の品質はちゃんとしたいいものも結構たくさんあります。

ただし、「ものによって」品質はいいものも悪いものもありますので、商品によって品質を見極める事が必要になります。

品質が良い100均の資材

私が品質がいいなと思う100均のハンドメイド資材をいくつかご紹介します。

コンチョ

コンチョはレザークラフトやズパゲッティなどのTシャツヤーンの作品に使われるシルバーやゴールドのボタンのことですが、他の手芸店で販売されているものと品質はほとんど変わりがないと思います。

↓これはセリアで購入したコンチョ

コンチョはセリア・ダイソーともに扱いがありますが、どちらも品質もデザインも申し分ないです。

使いやすいこういうデザインのものは、ネットで探してもなかなか見つからなかったりするので100均で買えるのはとてもありがたいです。

毛糸・レース糸

毛糸やレース糸も品質はいいです。100均に並んでいるものも大手の毛糸メーカーが作っているものだったりするので、何の心配もありません。

100円分の毛糸・レース糸が販売されているというだけのことで、手芸屋で売っているものと品質の違いはほぼないと言えるでしょう。

アクセサリーパーツ・金属パーツ

アクセサリーやヘアアクセサリーパーツ、キーホルダーなどに使える金属パーツやモチーフも、品質はいいと思います。

アクセサリーパーツはネットだと激安で販売しているものもありますが、それに比べたら100均で販売されているものの方が品質がいいものもあります。

アクセサリーに使う、グリッターやラメ、丸カン、Tピンなどの材料も問題ないです。

ダブルガーゼ

100均のダブルガーゼは、100均オリジナルのものではなく、一般的に手芸店で購入できるものと同じものであることが多いです。

手芸店では50cm単位で購入するものが、100均だとはぎれサイズにカットしてあります。

なので品質に問題はありません。

品質があまり良くない100均の資材

合革の持ち手

100均の合革のアイテムは、あまり品質がいいとは言えません。ネットなどで購入できる同じような商品と比べても劣ります。

使っていくうちに表面の生地がすぐに剥がれてきたり、強度もいまいちです。

レース

レースは以前に比べてだいぶ品質のいいものも増えてきましたが、コットンレースなどはレースがほつれてくる・ゴワゴワしているものがあり、商品を選ぶ時には注意が必要です。

ミシン糸

ミシン糸は100均のものは品質がいまいちです、艶がない、滑りが悪い、細くて弱い。

作品の見た目にはわかりにくいものですが、耐久性を考えてもちゃんとしたメーカーのものを使った方がいいです。

↓これはセリアで買った黒のミシン糸。毛羽立ちが分かるでしょうか?

おすすめはやはりシャペスパンのミシン糸です!


 

ヘアゴム

アクセサリーが付いたヘアゴムを作る人も多いと思いますが、ヘアゴムは100均のものは絶対に避けた方がいいです。

ここで言うヘアゴムは、最初から輪っかになっている状態のものです。(自分でカットして結んで使うものに関してはそんなに問題ないと思います。)

安いヘアゴムを使ったことがある人はわかると思いますが、使っているとすぐにつなぎ目が外れてしまします。ちなみに確かダイソーだったと思いますが、「つなぎ目を縫っているので外れにくい」というヘアゴムもダメでした。

私がおすすめするのは「T collection」のヘアゴムです。

このヘアゴムはつなぎ目が全く外れません。本当に丈夫で長持ちしますので、ハンドメイド作品を作るときはこのヘアゴムしか使いません。

私はいつも近くのドラッグストアで購入していますが、ネットでも購入できますよ。

これは私がいつも買っている2個セットのもの↓

ネットで買うならこちら↓ 安心の日本製です。

 

コンシールファスナー

100均で販売されている玉付きファスナーはYKKのものが多いですが、コンシールファスナーはおそらくノーブランドのものです。

コンシールファスナーは、見た目もちょっと安っぽいですし、ファスナーの滑りも悪くて私はおすすめしません。

 

100均の材料で作ったことはばれる?

100均の材料で作った商品だとばれるのか?

ということですが、これははっきり言えます。「ばれる可能性が極めて高い」です。

ダイソーやセリアなどのハンドメイド商品は、多くの人が目にしていますし、ハンドメイド好きな人なら一目見て「あ、これダイソーで売ってたやつだ」と気づきます。

ハンドメイドのイベントなどに行くと、100均の材料を使った商品を結構見かけます。

100均の資材は、確かに品質がいいものもたくさんあります。

ただ、「100均の材料で作った」という事がばれてしまうとそれだけで商品の価値が少し下がってしまうと思うのです。

自分がハンドメイドのイベントへ行って、今日はピアスを買おう!といろんなお店を回っている時。

100均で売っていた材料で作られた商品を見たらどう思いますか?

買いたいと思いますか?

100均の材料だと分かったら、きっと絶対買わないでしょう。そういうことです。

ハンドメイドを普段しないような人にはばれないかもしれません。でも、100均に日用品を買いに行ったついでにハンドメイドコーナーへ行ったら気づいてしまう可能性もあります。

そしたら、買った人はショックですよね。

「え~、100均の材料で作ってたんだ。。。」

せっかく買ってくれたお客さんをがっかりさせると分かっているなら、使用しない方がいいと思います。

100均の材料は商用利用可能なのか?

品質が良いものも多く、手軽に欲しい分だけいつでも買える100均のハンドメイド資材。

では、100均の資材という事が「ばれる」「ばれない」以前に、ハンドメイド販売として使用することは可能なのでしょうか?

ハンドメイド販売をしている人も、手芸店などで材料を購入する時は商用利用について気にすると思いますが、100均の材料については少し無頓着になっている人も多いのではないでしょうか?

100均で販売されている、サンリオやディズニーのキャラクター柄、鬼滅の刃風の柄の生地などは商用利用不可なのは分かりますよね。

では、そういうものではない生地、アクセサリーパーツ、持ち手などはどうでしょう?

セリアは商用利用不可

どうやら、100均のメーカーの中で唯一セリアだけは商用利用不可としているようです。

しかし、セリアの公式サイトでは特に「商用利用不可」という事を強くいっている訳ではなく、

当サイトに掲載されているコンテンツ(文書、画像、映像、音声、プログラム等)は、各国の著作権法、関連条約・法律で保護されています。これらについて、私的使用その他法律で明示的に認められる範囲を超えて、権利者の許可なく複製、転用することはできません。

引用元:セリア公式サイト

このように、やんわりと商用利用不可ということを伝えています。

一般的な手芸店を見ても、オリジナルの商品やデザイナー商品などは「こちらの商品は商用利用不可です」などと大きく書かれていますが、アクセサリーパーツや、革の持ち手、ボタンなどの全ての商品に対して商用利用について書かれているお店はありません。

それを踏まえて考えると、このセリアのハンドメイド資材を使ってハンドメイド販売をするというのはすごくグレーゾーンかなという印象があります。

セリアのハンドメイド資材全てがダメというわけではないけれど、セリアオリジナルの商品もたくさんあるし、著作権侵害になるような使い方はやめてね。

というくらいの感じではないでしょうか。

もちろん、販売の仕方や作品によっては著作権侵害になることもあり得ますので、ご自身の責任で判断してくださいね。

ダイソー・キャン★ドゥなどは商用利用可

セリア以外の100均は、商用利用については一応OKとしているようです。

一応、としているのは、結局どこのお店で資材を仕入れるにしても著作権侵害になるような使い方はNGだからです。

実際に、100均の材料を使ってハンドメイドやDIYをして、それを販売している人もたくさんいます。それを100均側がいちいち「当社の商品を使って作った商品を販売しないでください」と言わないのは、

よほどでない限り黙認しているからだと思います。

個人が販売する限りでは、そこまで厳しく言われることはないはずです。

厳しく言われないからいいか、というわけではありませんが、100均に限らずどこの手芸店で材料を仕入れるにせよ、一般的なルールをきちんと守っていれば問題ないと私は思います。

私も100均のハンドメイド資材は大好きですが、100均のものと見てわかるような資材はハンドメイド販売としての作品には基本使用しないことにしています。

ただ、マジックテープ・マグネットホック・接着芯などは結構使っています。普段はネットで買ったものを使う事が多いのですが、ちょっと足りない時などはやっぱりすぐに手に入る100均は便利です。

100均のメーカーも、ハンドメイド販売をする人をターゲットにして商品開発をしているはずです。著作権侵害にならないように上手に利用しましょうね。