失業保険受給中、ハンドメイド作家さんは「ハンドメイド製作は内職になるのか?」「売り上げがあったら申告が必要なのか?」ということで悩む方も多いと思います。
売上が毎月10万円とかある人なら申告が必要なのは分かりますが(そもそもハンドメイド副業で10万も毎月収入があったら失業とは言えないかも)、毎月1万とか、売れない月もある人とかは微妙だな~と思っているのでは?
今回はそんな方のために、失業保険受給中のハンドメイド活動についてまとめてみました。
失業保険(雇用保険)を受給中のハンドメイド販売は内職になる?
失業保険(雇用保険)を受給中にハンドメイド製作をして販売した場合、内職になるのでしょうか?
この件に関しては、ネット上でいろいろな情報が出ていますが「これが正解」というものはないように思います。
ハローワークによっても、担当する人によっても回答が異なることも多いようなので、自分が届け出をしているハローワークで直接確認する。というのが正解になります。
ここで書いている記事は実際に私が失業保険受給中のハンドメイド活動について確認した内容ですので、参考になれば幸いです。
販売を目的としたハンドメイド製作は内職になる
私がハローワークの方に確認した回答は「販売することを目的としたハンドメイド製作は内職になる」という事でした。
つまり、販売することを前提で作品を作った場合、例え販売しなかったとしても作っただけで内職とみなされるのです。
逆に言うと、販売することを前提で作っていなければ申告をする必要なないということになりますね。
4時間以上はアルバイト・4時間未満は内職として申請する
販売を目的としたハンドメイド製作を1日4時間以上した場合はアルバイト、4時間未満だった場合は内職として申請します。
ただし、内職だとしても毎日コンスタントに作業をしている場合は「就労」とみなされて失業保険が支給されない場合があるので注意が必要です。
※就労や失業保険の受給の条件などについてはハローワークの公式サイトにも詳しく説明が載っていますのでここでは省略します。
ハンドメイドの売上がなければ申告しなくていい?
でも、ハンドメイド製作をしたかどうかなんてわかんないでしょ?販売したとしても売り上げがなかったらわからないし、売り上げがあった時だけ申告すればいいのでは?
と思うかもしれませんね。これに関してはあいまいな部分ではありますが、大事なのは「正直に状況を説明して、担当者の指示に従う」ということです。
そうしていれば、「不正受給」としてペナルティを受ける心配もありません。
私が確認したのは、
・失業保険の手続きをする以前に製作した作品を販売した場合
・売るかどうかわからないけど製作した場合
・不用品を販売した場合
についてです。
失業保険の手続きをする以前に製作したハンドメイド作品を販売した場合
まず、失業保険の手続きをする以前に製作したハンドメイド作品を、失業保険受給中に販売する場合です。
この場合は「申告は不用」ということでした。
なので、売り上げがあった場合も申告する必要はありません。
売るかどうかわからないけどハンドメイド製作をした場合
次は、売るかもしれないし、売らないかもしれないけど製作をした場合です。こういう事って結構ありますよね。
作ってみて上手くできたから売ろうとか。自分用に作ったけどやっぱり売ろうとか。
そういう場合は「申告は必要」ということでした。
つまり、売り上げがあってもなくても申告が必要で、売り上げがあった場合は日数と売上金(何日作業していくら売上があったか)も申告する必要があります。
ハンドメイド品を「不用品」として販売する場合
ちなみにメルカリなどではぎれや資材を販売したりする人もいると思います。また、ハンドメイドに関わらず、古着なども販売する時に売り上げがあれば「これも申告が必要?」と心配になりますよね。
これについても聞いてみました。すると回答は「不用品に関しては一切申告不用」ということでした。
なので、はぎれや資材などを「不用品」として販売するのは申告不用で「販売用」として販売するのは申告必要となります。
ハンドメイド活動については状況を正直に伝えること
ここまで失業保険受給中のハンドメイド活動について書きましたが、これは全て私が確認した内容です。
ハローワークによっても、担当者によっても回答が異なることは良くある話のようです。
私が失業保険受給中も、毎回担当の方が違うのですが、内職として申請している内容について詳しく聞いてくる方もいれば、「今回もハンドメイドですね~」とさらっと流す方などいろいろでした。
でも、ハローワークに手続きに行った一番最初の日に自分がどのような活動をしていて、平均していくらくらいの売上が毎月あるかどうかなどを詳しく説明しておくことは大事だと思います。
最初に正直に自分の状況を伝えておけば、あとはほぼ安心ですね。
なので、必ず自分のハンドメイド活動の状況を一番最初に伝えておきましょう。
ハンドメイドなどの副業は言わなきゃバレないのか?
ハンドメイドで収益を得ていたり、ブログやその他の副業で収入を得ている人は「言わなきゃバレないのでは?」「いちいち申告するのも面倒くさい」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、バレるかバレないかは別としてきちんと報告していないのはペナルティになる可能性があります。
正直、収益があった場合にどの程度分かるのかは分かりません。でも、ハローワークでは「不正は必ず分かります」と説明があるので、きっとバレるんでしょう。
そもそも、きちんと申告するのは当たり前の事ですので、バレるかバレないかの基準で考えるのはやめておきましょうね。