Tシャツヤーンの糸の種類は実はたくさんあるのをご存知でしょうか?
楽天で「Tシャツヤーン」と検索すると、様々なメーカーから出ているTシャツヤーンがずら~っと出てきます。
一番有名なのは「ズパゲッティ」だと思いますが、ズパゲッティだけではないんですよ。
素材も値段も原産国も様々です。
それぞれ商品によって特徴があるので、「小物向け」や「柄編み向け」など特徴に合わせて作品作りをしていくとより作品のクオリティがUPすると思います。
今回は、韓国で生まれた「モノポップ」というTシャツヤーンを使ってミニマルシェを作ってみます!参考にするのは「MIROOM」のレッスン動画です!
では、早速いってみましょう♪
モノポップとはどんな糸?
まず、モノポップという糸がどんな糸なのか、特徴を説明しておきます。
ズパゲッティはオランダで作られていますが、モノポップは韓国で作られているTシャツヤーンです。
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ズパゲッティとの違いをいくつか挙げてみますね。
・ズパゲッティより軽量
・ズパゲッティより少し価格が高め
・ズパゲッティより糸の幅が均一
モノポップはズパゲッティと同じアップサイクルヤーンなのですが、ズパゲッティに比べて軽量で糸の幅も均一なので初心者さんにも比較的編みやすい糸と言えます。
ズパゲッティは、色・柄共に本当に種類が豊富で、「一期一会」の出会い感が魅力ですが、糸の個性が強く、中には本当に突っ込みを入れたくなるくらい、太さはバラバラ、穴あきだらけっていうものもあります。
こんな感じ↓(これはまだまな方ですが)
下のグレーの糸はふっくらして丸っこいのですが、上の水色の糸は細くてぺったんこ。等間隔で穴が開いているので布端の部分で作られている糸という事が分かります。これの半分ぐらいに細くなったり、急に太くなったりします。。。
穴あき部分は避けて編んだり、糸が細い時は2本どりにしたりすればある程度対応は出来ますが、結構手間がかかるのは事実です。
それがズパゲッティの魅力でもあり、欠点とも言えると思いますが、モノポップはそのズパゲッティの欠点をカバーしてくれているような糸です。
糸の太さはほぼ均一。穴あきも少ない。そして強度も結構ある。
ただ、ズパゲッティより市場は広くなく、手に入りにくいとまでは言いませんが、ズパゲッティに比べれば買える場所も種類も少ないでしょう。
そしてズパゲッティより少しお高め。ということもあり、とっつきにくさを感じている人もいるかもしれません。
ただ、今回作るようなマルシェバックや、細編みだけじゃなく模様を出すような編み方をする場合は、モノポップの方が綺麗に仕上がります。
また、ズパゲッティのようにずっしり重みがないのでバックには向いていると思います。
他にもTシャツヤーンの種類は色々あって、それぞれ特徴も違うので色々と試してみて自分が作る作品に合わせて選ぶのが大切だと思いますよ!
モノポップでミニマルシェを編んでみた
では、実際にモノポップでミニマルシェを編んでみようと思います。
参考にするのはMIROOMのレッスン動画です!
教えて下さる講師の先生は「kinomi」さんという人気編み物作家さんです!
このマルシェを編みます!↓「中級」向けレッスンです
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動画では、本当に丁寧に説明されています。私も普段、マルシェバックはよく編むのですが、「こんなやり方があるんだ!」とちょっと驚きでした。
このミニマルシェのレッスン動画の価格は\2,200と結構お高めですが、手芸本だけでは絶対に分からないようなテクニックを教えてもらえるので、その価値はあると思います。
手芸本2冊分くらいの価格ですが、どんな丁寧な手芸本より分かりやすいです。
ちなみにMIROOMの月謝会員になれば月\999円で動画を見れますよ。
しかも今なら7日間無料でお試しも出来るので、実質無料で見ることも出来ます。
ただ、お試しが終了してしまえば動画も見ることが出来なくなります。
月謝会員・または月謝会員でなくても一度購入したレッスンなら何度でも見ることが出来ますよ!
MIROOMについて詳しくはこちら↓
では、動画を見ながら編んで行きますね。
今回はこの「モノポップ」の糸を使って編んで行きます。かぎ針は8号を使います。
見本通りに編み進めて行きますが、側面を8段編んだところで途中で糸がなくなりました。
同じ糸を持っていなかったので、途中からはグレーのズパゲッティで編み進めました。
このグレーのズパゲッティは比較的糸の太さが均一で、質感もモノポップに近い素材だったので違和感なく編めましたよ。
見本よりも編み方が少し緩かったようで、見本通りの段数だとバランスが悪かったので少し段数を増やしています。なのでミニマルシェというよりは普通のマルシェに仕上がりました。
編み方のコツを動画を見て忠実に真似したので、編み目はきれいですよね?揃ってます♪
でも、見本の作品と見比べてみるとやはり編み目が少し緩いですね。私が編んだバックは内側を光に当てて透かして見ると、編み目の隙間から光が漏れるのですが、kinomiさんの作品は光が漏れないくらいめちゃめちゃきつく編んであります。
だから編み目もすごく綺麗なんですよね~。
次、作る時はもっときつく編んでみようと思います。
でも、ただきつく編めばいいというものではないんですよ。綺麗な編み目できつく編む方法は、MIROOMの動画で確認して見てください。
これを知っているのと知っていないのは仕上がりに差が出るなよなぁと思いましたよ。ぜひ、おすすめします♪とても参考になりましたよ。
いつも私が編んでいるやり方(増し目の仕方など)とは少し違ったのですが、いつもより「コロンと感」が強くてかわいらしいシルエットに仕上がったと思います。
動画の時間は36分9秒でしたが、途中一時停止をしたり、戻ったりして確認しながら編んで行ったので、完成までは約2時間くらいでした。
一応ミニサイズで作れる設定なので、そこまで時間はかかりませんでしたが、やはり「中級者向け」なので初心者さんにはちょっと難しいかもしれません。
でも、ものすごく丁寧に教えてくれているので、何度も動画を見直しながら編んで行けば編めると思いますよ!
Tシャツヤーンでマルシェバックを編む時のコツ
Tシャツヤーンで編むマルシェバックは定番で、人気商品のひとつです。
私もイベントに持っていくと必ずいくつかは売れますし、たくさんの方が興味を持って下さいます。
ですが、気を付けたいのはやはり「重さ」です。
Tシャツヤーン、特にズパゲッティは素材にもよりますが結構重量があるのです。という事は、ズパゲッティで編んだバックは重くなってしまう事が多い、という事です。
重たいバックを持ってみたらわかると思いますが、いくらデザインが素敵でも、だんだんと使わなくなります。
重たいバックに荷物を入れたら、相当重たいです。
こちらの記事も参考にしてみて下さい↓
https://handmade-step.com/t-shirtyarn/zpagetti/
そんな重たいバックを持ってショッピングなんてしたら大変ですよね。
という事で、Tシャツヤーンでマルシェバック(マルシェバックに限らずバック全てですが)を編む時のコツがいくつかあります。
・サイズを小さめにする
・底板を利用する
・持ち手を別の素材にする
・中布を付けない
・軽量の糸を選ぶ
当たり前ですが、バックのサイズが大きくなればその分使う糸の量も増えるので重くなります。Tシャツヤーンで編むバックは、小さめなのが基本です。トートバックのような大きなサイズの物には不向きです。
また、底の部分を編むのではなく市販の底板を利用するとその分糸の分量を減らすことが出来ます。
こういうものです↓
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そんなに高いものでもないし、底を編む手間と時間も短縮されて一石二鳥です。素材も合皮の物や、柄付きの物などいろいろと販売されていますよ。
同じように、持ち手部分も編むのではなく市販のものにすると軽量化できますし、見た目的にも良かったりします。
持ち手の種類も色々あります。幅・色・素材などお好みのものを見つけて下さいね。
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また、「バックには内布を付けた方がいい」というのが一般的な(?)考えかと思いますが、Tシャツヤーンのバックはどちらかと言うと付けない方がいいと私は思います。
麻ひもで編むバックなどは、麻ひもから粉が出て来たりするので内布を付けた方がいいと思いますが、Tシャツヤーンのバックは不要だと思います。
編み目が大きいので、小さいものを入れると落ちてしまうのでは?
という心配があるかもしれませんが、小さいものはたいていミニポーチや巾着に入れて持ち歩くと思うので、実際内布がなくて困ることはありません。
バックの重さを軽減するために、内布なしで行きましょう。
そして、一番大事なのは糸選び。軽量のリボンXLや、モノポップ、ロシアヤーンなどの軽量な物を選びましょう。
ただ、軽量がゆえに強度が弱いものもあるのでその辺は注意してくださいね。
Tシャツヤーンのそれぞれの特徴を生かして作品作りをして行きましょう。